読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

高校教科書検定 主体的に学ぶ授業への転換を

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 詰め込み型で受け身だとの批判があった授業からの転換を図り、生徒が主体的に学ぶ姿勢を身につける契機にしたい。

 文部科学省は、2022年度から主に高校1年生が使う教科書の検定結果を公表した。新しい学習指導要領に対応した初の高校教科書になる。

 討論や発表を重視した「主体的・対話的で深い学び」の理念を、各教科に盛り込んだ。社会の急速な変化に対応するため、生徒には基本的な知識を習得させた上で、自ら課題を発見し、解決策を探る力の育成につなげてほしい。

 日本と世界の近現代史を融合した「歴史総合」や主権者教育を行う「公共」、プログラミングやネットワークを学ぶ「情報I」といった新科目が登場した。

 新型コロナウイルスの流行や、フェイクニュースの拡散など、最新の話題を盛り込んだ教科書も多かった。北方領土や竹島、尖閣諸島については、「固有の領土」と明確にする記述が充実した。

 18歳選挙権が実現し、22年度には成人年齢も引き下げられる。学びを通じて、世の中の出来事に関心を持ち、社会の担い手としての意識を高めてもらいたい。

 新しい教科書を使いこなすには教員の指導力が重要になる。「情報I」など、専門的に教えられる教員が少ない科目もある。歴史総合で近現代史を学ぶことは大事だが、日本史と世界史の授業が手薄にならないよう工夫したい。

 文科省や各教育委員会は、新しい科目や指導法に対応できる現場の態勢を整え、研修の充実などに努めることが必要だろう。

 高校教育を変えるには、大学入試の見直しが不可欠だ。25年には大学入学共通テストを刷新し、現行の6教科30科目から7教科21科目に再編する。新しい学習指導要領に対応した措置だという。

 細かい知識の量ではなく、思考力や表現力を問う出題へと切り替えることが大切である。

 新指導要領で実施される国語の再編は気がかりだ。

 必修の「国語総合」を「現代の国語」と「言語文化」に分け、「論理国語」や「文学国語」などの選択科目を新設したところ、文学関係者から「論理と文学を分けられるのか」との批判が出た。

 現場に「論理か文学か」の選択を迫るような教科の再編には、問題がある。論理国語や文学国語の教科書検定は21年度になるが、文科省や教科書会社は、生徒が文学に親しむ機会を失わないよう、十分に留意してほしい。

無断転載・複製を禁じます
1950137 0 社説 2021/03/31 05:00:00 2021/03/31 05:00:00

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)