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変異ウイルス 急拡大を踏まえ体制立て直せ

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 感染力が強いとされる変異ウイルスが急速に広がっている。従来の対策では、感染拡大を抑え込めない恐れがある。体制の立て直しが急務だ。

 大阪府では、変異した新型コロナウイルスの割合が4月3日までの1週間で、検査対象者の7割強に上った。その多くが「英国型」と呼ばれる変異ウイルスだ。

 英国型は、感染力が従来型の最大1・7倍とされ、重症化しやすいとの報告もある。大阪府ではこれまでにない速さで感染者が増え、府によると、重症者用の病床使用率が7割を超えた。局面が変わったとみるべきである。

 政府は、緊急事態宣言に準じた措置を講じられる「まん延防止等重点措置」を5日から大阪府、兵庫県、宮城県に適用している。12日からは、東京都、京都府、沖縄県にも拡大することを決めた。

 英国型は、東京都でも3月末から急拡大の兆しが見えている。各地で英国型が主流になれば、爆発的な感染拡大が起きる危険性がある。菅首相は、都道府県境を越えた不要不急の移動を自粛するよう呼びかけている。

 政府は、変異の有無を調べる検査を陽性者の40%程度に引き上げるとしているが、多くの自治体では達成できていない。早急に検査を拡充することが必要である。

 国民に英国型の特徴をわかりやすく説明してほしい。感染者との距離や接触時間など、濃厚接触者とみなす基準は現行のままで良いのか。学校の授業や部活動での対策はどうするのか。対処方針を早急に確立することが重要だ。

 病床の確保にも全力を挙げねばならない。政府は都道府県に対し、これまでの2倍の感染者が出ることを想定した病床確保計画を4月中に策定するよう求めているが、どの程度進んでいるのか。

 政府は自治体任せにせず、進捗しんちょく状況を把握し、都道府県だけで調整がつかない場合は、近隣県を含めた広域連携を促すなど、必要な支援を打ち出すべきだ。

 前回の「第3波」では、入院先や療養先が見つからず、待機中に亡くなる人が相次いだ。今のうちに、仮設の病棟と療養施設を迅速に拡充してほしい。

 日本が確保している米ファイザー製のワクチンは、英国型にも有効だとされる。国民への接種を急ぐことが最優先の課題である。

 仙台市では、英国型とは異なるタイプの変異ウイルスが多く検出されている。このタイプはワクチンの効果が下がる可能性があるという。影響の評価を急ぎたい。

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1975286 0 社説 2021/04/10 05:00:00 2021/04/10 05:00:00

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