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松山メジャーV 卓越した技術で栄冠つかんだ

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 海外の難コースでライバルたちと競い合い、技術を高めてきた努力が結実したと言えよう。日本ゴルフ界の悲願達成に心から拍手を送り、喜びを分かち合いたい。

 男子ゴルフのメジャー大会、マスターズ・トーナメントで、松山英樹選手が優勝を果たした。日本男子初のメジャー制覇である。優勝後のインタビューでは、「自分のベストを尽くすことだけを考えた」と激闘を振り返った。

 3日目に2位と4打差の単独首位に立ったが、重圧のかかる最終日は、勝負所の終盤で第2打を池に入れるなど苦しんだ。息が詰まるような緊張感に耐え抜いて勝利をつかんだことに、心を打たれた人は多かっただろう。

 メジャーは世界で最も権威のあるゴルフ大会だ。特にマスターズは世界の名手が集う舞台で、会場のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブは攻略が難しいホールの多い名コースとして知られる。

 昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で、史上初めて無観客での11月開催となった。今回、オーガスタに立ち向かう松山選手の姿は、会場入りできた観客はもとより、コロナ禍に苦しむ日本社会にも、大きな感動を与えた。

 松山選手が初めてマスターズに出場したのは、東北福祉大の2年生だった2011年4月だ。直前に東日本大震災が起こり、最後まで出場を迷ったというが、日の丸をつけたシャツを着て出場し、世界の強豪と渡り合った。

 13年のプロ転向後は、自分のプレー内容に応じた金額を積み立てた基金を創設し、被災地支援に取り組んできた。今年は、その震災から10年を迎えた。

 被災地の復興は、まだ道半ばである。20代最後の年となった松山選手のプレーに、再び元気づけられた被災者も多いはずだ。

 メジャー大会は、女子では樋口久子さんが1977年に全米女子プロ選手権を、2019年には渋野日向子選手が全英女子オープンを制している。ただ、男子は厚い壁に阻まれ続けてきた。

 松山選手が、その壁を打ち破った。早くから米ツアーを見据えて肉体を鍛え上げ、定評あるアイアンショットに磨きをかけた。近年は不調に苦しんでいたが、豊富な練習量に裏打ちされた確かな技術で、栄冠をたぐり寄せた。

 今回の優勝は日本人もメジャーに勝てることを証明した。女子は若い世代が躍動している。松山選手の一層の活躍はもちろん、次世代の台頭にも期待したい。

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1981031 0 社説 2021/04/13 05:00:00 2021/04/13 05:00:00

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