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自民3選挙敗北 慢心を戒め政権運営にあたれ

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 政治とカネでけじめを欠いたことが、手痛い敗北につながったと言えよう。自民党は、慢心を戒め、誠実に政権運営にあたらねばならない。

 菅政権の発足後、初めての国政選挙となった衆参3選挙は、自民党が不戦敗を含めて全敗した。菅首相にとっては、大きな痛手である。

 首相は「国民の審判を謙虚に受け止め、正すべき点はしっかり正していきたい」と語った。

 衆院議員の任期満了は、半年後に迫っている。次期衆院選に向けて政策を遂行する態勢を整えられるか、首相は正念場にある。

 政府の新型コロナウイルス対応への不満が強まっている。感染対策の決め手となるワクチン接種は遅れ、病床の逼迫ひっぱくにも有効な手立てを打ち出せていない。

 首相が前面に立ち、病床確保や感染防止策の徹底に向けて指導力を発揮することが大切だ。

 参院広島選挙区の再選挙は、立憲民主党などが推す新人が制した。2019年参院選の大規模買収事件で有罪が確定した河井案里氏の当選無効に伴う選挙であり、自民党には不利な条件だった。

 その想定を上回る逆風となったのは、自民党が事件の影響を甘くみたことが一因だろう。

 夫の河井克行元法相が現金を配った地元議員らは100人に上っている。自民党は、案里氏側に多額の資金を支出したが、その経緯や理由はうやむやのままだ。

 政党としての自浄作用が欠如していたのは、極めて残念だ。野党の支持率が低迷するなか、自民党「1強」に安住しているのではないか。有権者の厳しい批判を重く受け止め、信頼回復に努めることが急務である。

 一方、勝利した野党も、共闘のあり方に課題を残した。

 立憲民主党の羽田雄一郎元国土交通相の死去に伴う参院長野選挙区補欠選挙は、共産、国民民主、社民各党との共闘が奏功し、弟の次郎氏が初当選した。

 だが、次郎氏が共産党の県組織と「日米同盟に偏った外交の是正」などを盛り込んだ政策協定を結んだことに、国民民主党が反発し、推薦を一時撤回するなど、あつれきが目立った。

 共産党は連合政権構想を掲げている。各党は、政権選択選挙である衆院選で共闘するのなら、安全保障やエネルギーなどの基本政策をすり合わせることが重要だ。

 理念なき野合では、有権者の期待を裏切る結果になることを、改めて肝に銘じてもらいたい。

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2013409 0 社説 2021/04/27 05:00:00 2021/04/27 05:00:00

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