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こどもの日 本に親しみ語り合う機会に

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 コロナ禍の中で2回目のこどもの日を迎えた。親子で本に親しむ一日としてはどうだろう。

 昨年のこどもの日は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が全国に出されていた。今年も、3度目の緊急事態宣言が一部で発令され、感染症収束は見通せない。

 連休に行楽地を訪れる予定を立てていた家庭でも、やはり遠出は控えるというケースは少なくないだろう。読書であれば、家でも楽しめる。本を通して子供と語り合い、思い出に残る日にしたい。

 小説やエッセー、伝記、絵本など、どんな分野でもよい。書店や図書館の本だけではなく、教科書にある作品でも構わない。

 子供たちは、作品を読むことで登場人物の考えを知り、自分と同じ、あるいは、異なる価値観があることを学ぶ。他人への思いやりや、支え合いの素晴らしさを実感し、豊かな人間性をはぐくむことが期待できるだろう。

 社会のことを親子で話し合うきっかけになりそうな本もある。

 山崎聡一郎さんの「こども六法」は、いじめや虐待に悩む子供を想定し、憲法や刑法、少年法の規定などを親しみやすい絵と易しい言葉で解説している。

 スマートフォンを使う動物のイラストとともに、「気軽に『死ね』って言ってない?」と問いかけ、刑法の自殺関与の罪を紹介して自戒を促す、といった内容だ。

 子供の頃、いじめにあった著者が、法律の知識があれば自分の身を守れるということを知ってほしいと考えて執筆したという。

 ぺりかん社の「なるにはBOOKS」シリーズは、仕事の内容と、その職につくための方法を紹介したガイドだ。職業別に150点以上を刊行している。

 在宅勤務になった親の姿を見て、仕事に関心を持つ子供もいるだろう。職業に関する本と合わせて、働くことの苦労や喜びを伝えれば、子供は、将来の進路に対する考えが深まるのではないか。

 地域によっては、コロナ対策のため、図書館が閉まっている場合もある。そんなときは、子供に対し、幼い頃の愛読書の話をするのも一案だ。作品の魅力を語る姿に、子供たちは、今まで知らなかった側面を感じるに違いない。

 連休中でも多忙な親や、落ち着いて本を読める環境にないという子供も多いはずだ。貧困や虐待など、深刻な問題もある。政府や自治体、NPOなどが連携して、社会全体で子供の健やかな成長を見守ることが重要である。

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2030572 0 社説 2021/05/05 05:00:00 2021/05/05 05:00:00

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