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日本人飛行士 宇宙開発担う人材を育てたい

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 宇宙開発は新しい時代を迎えつつある。日本人宇宙飛行士が今後も継続して国際プロジェクトに参加し、日本の存在感を高めることが大切だ。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の星出彰彦さんが国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在を始めた。日本人2人目の船長として米欧露のクルーを束ね、ISSを運営する重責を担う。

 ISSでは、半年前から滞在していた野口聡一さんが星出さんを出迎え、業務を引き継いだ。日本人の同時滞在は11年ぶりだ。

 星出さんは滞在中、各種の実験も行う。成果を今後の科学の発展に役立ててほしい。

 日本人飛行士は現在7人いるが、平均年齢は50歳を超えている。将来を見据え、星出さんら50代のベテラン飛行士から技術と経験を継承し、月や火星を目指す若手の養成を急ぐ必要がある。

 JAXAは秋にも飛行士の新規公募を始める計画だ。理系大学卒に限っていた応募条件を緩和し、門戸を広げる考えだという。多様な人材を集め、宇宙開発の未来を切り開いてもらいたい。

 今回、星出さんをISSに送り届けたのは、米スペースX社の宇宙船だ。輸送手段は近年、ロシアの「ソユーズ」だけだったが、米国は民間の力を活用し、スペースシャトルの退役以来、途絶えていた自国での輸送を復活させた。

 野口さんもスペースXの宇宙船で地球に帰還した。星出さんと野口さんは、スペースシャトル、ソユーズ、スペースXというタイプの異なる3種類の宇宙船に搭乗したことになる。貴重な経験を今後の宇宙開発に生かしたい。

 ISSはこれまで、日本のほか米欧露などが協力して維持してきた。2014年のクリミア危機の際も米露の飛行士が同居し、国際協調の象徴的存在とされた。

 ただ、ISSは老朽化が進み、25年以降の運用がどうなるのか、決まっていない。一方、「宇宙強国」を目指す中国は、独自の宇宙ステーション建設を進めている。ロシアには、ISSから撤退し、中国に接近する動きがある。

 米国は、次の段階として有人月探査「アルテミス計画」を進める考えで、すでに日本も参加を表明している。日本は引き続き米国と協力して国際プロジェクトを推進し、日本人飛行士を月面に送ることを目標にすべきだろう。

 その際、米中間などで無秩序な資源獲得競争が起きないよう、日本は国際的なルール作りにも積極的に関与することが重要だ。

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2033653 0 社説 2021/05/07 05:00:00 2021/05/07 05:00:00

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