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G7外相会議 対中国の国際連携を広げよ

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 中国が経済と軍事の両面で、既存の秩序を脅かしつつある中で、日米欧が主導して、国際的な連携を強めることを確認した意義は大きい。

 先進7か国(G7)外相会議が、英国で開かれた。対面での開催は2年ぶりである。

 これまで、自国第一主義を掲げるトランプ米政権の下で、G7は、世界の多様な問題に足並みをそろえて対処することが困難だった。バイデン政権が発足し、自由や民主主義に基づく国際協調体制が再始動したことを歓迎したい。

 会議では、覇権主義的な振る舞いが目立つ中国について、各外相が様々な角度から懸念を指摘した。茂木外相は記者団に、「中国に対し、経済的規模や役割にふさわしい責任を果たすよう求めていくことで一致した」と語った。

 共同声明では、新疆ウイグル自治区の人権抑圧や香港の民主派弾圧、東シナ海や南シナ海での威圧的な海洋活動を取り上げ、「深刻な懸念」を表明した。

 台湾海峡の平和と安定の重要性にも触れ、「両岸問題の平和的解決を促す」と強調した。G7が共同声明で台湾問題に言及するのは異例である。中国は、真摯しんしに受け止めねばなるまい。

 欧州はこれまで、経済を重視するイタリアやドイツを中心に、中国に対する警戒感が薄かった。各国は最近、インド太平洋の安定に関与する姿勢に転じている。G7が一致して中国への牽制けんせいを強めたことは時宜にかなっている。

 会議には、オーストラリア、インド、韓国、南アフリカと東南アジア諸国連合(ASEAN)がゲストとして招待され、「自由で開かれたインド太平洋」の重要性について議論した。

 中国は、経済力を武器に、東南アジアやアフリカへの影響力を拡大している。G7は、地域の民主主義国やASEANとの連携をさらに強化しなければならない。

 日本は、国際協調の枠組みを作ると同時に、中国に直接働きかけることが肝要である。

 ウイグルの人権問題では、国際的な調査団の受け入れを中国に求めるべきだ。ミャンマー情勢についても、ミャンマー軍に強く自制を促すとともに、中国やロシアに対して、軍を支援しないよう要求してもらいたい。

 茂木外相は、スロベニアとボスニア・ヘルツェゴビナの訪問を終え、ポーランドでは地域協力の会議に出席する予定だ。欧州各国との友好関係を深め、日本の外交力を高めることが大事である。

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2033654 0 社説 2021/05/07 05:00:00 2021/05/07 05:00:00

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