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参院改革協議会 役割と権限の論議を避けるな

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 「1票の格差」是正のためだけの弥縫びほう策を重ねてはならない。二院制における参院のあり方についても、本質的な議論を深めてほしい。

 参院各会派の代表による参院改革協議会の設置が決まった。選挙制度をどのように改めるかが焦点である。

 最高裁は昨年11月、最大3・00倍の格差が生じた2019年参院選を合憲と判断した。同時に、さらなる是正に向けた取り組みについて「大きな進展を見せているとはいえない」と苦言を呈した。

 格差が縮小したのは、16年から、隣接県を一つの選挙区とする合区を導入したためだ。だが、4県だけが対象で、結果的に投票率が低下するなど、弊害が大きかった。抜本的な改革が必要だ。

 次期参院選は来年夏に迫っているが、改革協議会はまだ初会合さえ開いていない。公職選挙法の条文の誤りなど、与党側のミスが影響したとはいえ、与野党の対応はあまりに遅すぎる。

 19年参院選では、合区によって出馬できなくなる候補を救済するため、比例選で優先的に当選できる特定枠が新設された。一時しのぎの結果、より複雑になった。

 衆院選に小選挙区制が導入されて25年となる。政権選択選挙である衆院選と、首相指名に直結しない参院選が、ともに選挙区選と比例選の組み合わせとなっているのも、国民には分かりにくい。

 まず、望ましい二院制の具体像を論じ、それにふさわしい選挙制度を構想してもらいたい。

 衆参ねじれ国会では「強すぎる参院」が問題視され、与党が両院で多数を占める時は「カーボンコピー」と揶揄やゆされる。こうした状況は改めねばならない。

 民意を集約し、首相指名などで優越する衆院に対し、抑制・補完するのが参院本来の役割だろう。衆院選では反映されにくい多様な意見を国政に届け、長期的な視野で活動できる議員を選びたい。

 自民党は、合区解消のため、改選ごとに各都道府県から1人以上を選出できるようにする憲法改正を提案している。

 衆院選では来年以降、より人口に比例して定数を配分するアダムズ方式が導入される。人口減少が加速する地方の声を反映させるため、参院議員の地域代表の性格を強めることは検討に値しよう。

 その場合は、立法などに関する参院の権限を縮小すべきである。党派的な対立から距離を置くことで、「良識の府」にふさわしい審議が可能になるのではないか。

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2073252 0 社説 2021/05/24 05:00:00 2021/05/24 05:00:00

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