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笹生メジャーV 日本のレベルを世界に示した

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 女子ゴルフ最高峰の舞台で、日本の選手たちが輝きを放った。レベルの高さを世界に示した快挙を共に喜びたい。

 メジャー大会の全米女子オープンで、笹生優花選手が、畑岡奈紗選手との日本勢同士のプレーオフを制し、初優勝を果たした。19歳11か月での制覇は大会最年少タイ記録である。

 女子日本勢のメジャー制覇は、1977年全米女子プロ選手権の樋口久子さん、2019年全英女子オープンの渋野日向子選手に続き、3人目となった。

 笹生選手は父が日本人、母はフィリピン人で、二つの国籍を有する。8歳でゴルフを始め、父と二人三脚で世界を目指してきた。

 下半身を強化するため、両足に重りをつけてトレーニングに励んだ。「女性版タイガー・ウッズ」と称される規格外の飛距離は、積み重ねた鍛錬の成果だろう。

 フィリピンのタガログ語と日本語を使いこなし、ゴルフの練習後は英語も学んできた。表彰式では、「私の夢は、世界一になることだった。今週このトロフィーを手にできるとは思わなかった」と、その英語で万感の思いを語った。

 プレーオフを戦った畑岡選手とは、ジュニア時代から技を競い合ってきた。畑岡選手は若い世代を代表する実力者で、18年の全米女子プロでも2位に入っている。

 今回、悲願のメジャー制覇には届かなかったが、最終日、一気に首位タイに躍り出た圧巻のプレーには、拍手を送りたい。

 今年4月には松山英樹選手がマスターズ・トーナメントを初制覇しており、日本ゴルフ界は相次ぐ偉業に沸いている。

 特に女子は躍進がめざましく、1998年度に生まれた畑岡、渋野両選手といった「黄金世代」に加え、2000年度生まれの「プラチナ世代」も台頭している。

 笹生選手は、それよりさらに若い世代だ。今大会は、日本勢のレベルの高さや層の厚さを世界に示したと言えよう。今後、日本勢のメジャー制覇も珍しくない時代が来るのではと、期待が膨らむ。

 笹生選手は将来、日本国籍を選択する意向だが、東京五輪にはフィリピン代表として出場することを目指しているという。今後は日本とフィリピンをつなぐ懸け橋のような存在になってほしい。

 畑岡選手は五輪代表入りがほぼ確実だ。「優花ちゃんの攻めのプレーは素晴らしかった」「色々なことを学べた」と健闘をたたえ合った先輩後輩に、今度はメダルを争う場面を見せてもらいたい。

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2108448 0 社説 2021/06/08 05:00:00 2021/06/08 05:00:00

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