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五輪1万人収容 観客の直行直帰を徹底したい

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 東京五輪開幕を1か月後に控え、ようやく会場の収容人数が示された。観客の安全を確保し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、万全の対策を講じるべきだ。

 政府と東京五輪・パラリンピック大会組織委員会、国際オリンピック委員会などによる5者会談が開かれ、観客数を「上限1万人」とすることで合意した。

 海外からの観客受け入れは、すでに断念しており、国内在住の観客に限り、大規模イベントの人数制限に準じて収容することにした。緊急事態宣言が発令された場合などは、無観客も含め、改めて対応を検討するという。

 パラリンピックについては、五輪開会式1週間前の7月16日までに方針を決めるとしている。

 五輪の観客数は今春決める予定だったが、感染状況が見通せず、先送りしてきた経緯がある。その後、緊急事態宣言の発令などで、五輪そのものの中止や、無観客での実施を求める声が高まった。

 会場の警備や医療体制の整備にかかる時間を考えると、ぎりぎりのタイミングだと言えよう。

 ただ、現在も感染拡大の懸念がなくなったとは言いがたい。

 政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長らは、リスクが最も低いのは無観客だとし、観客を入れる場合は、一般のイベントより基準を厳しくするよう求めた。

 国立感染症研究所の研究者らも、インド型(デルタ型など)のウイルスが広まった場合、大会期間中、東京都内の新規感染者数が1日あたり1000人を超える恐れがあると試算している。

 組織委は様々な意見を参考にして、国民の不安を ふっしょく するための対策を尽くさねばならない。

 観戦の前後に、観客が会場周辺や繁華街で飲酒し、騒ぐことなどが心配されている。組織委は、会場と自宅との「直行直帰」や時差をつけた来場を求めるという。

 東京大学などの研究チームは、会場から飲食店などに立ち寄らずに帰宅する人が増えれば、観客数を減らすのと同等の効果があるとの分析結果を公表した。観客一人一人の行動次第で感染拡大が抑止できるとのデータである。

 大声で騒ぐなど、感染拡大を助長しかねない行為については、退場などの厳しい措置を受ける可能性がある。観客は自覚を持って慎重に行動することが大切だ。

 観客の収容数が決まったことで、五輪の準備も本格化する。感染状況を見極めながら、臨機応変に対応することが重要である。

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2144218 0 社説 2021/06/22 05:00:00 2021/06/22 05:00:00

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