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五輪日本好発進 険しい道のりを示す選手の涙

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 東京五輪は、序盤から日本の「お家芸」ともいえる柔道と競泳を中心にメダルの獲得が相次ぎ、好スタートを切った。

 日本勢最初の金メダルは、柔道男子60キロ級の高藤直寿選手だった。前回のリオデジャネイロ五輪では、優勝候補とされながら銅メダルに終わり、雪辱を期して今大会に臨んだ。

 準決勝で11分を超える激闘を制し、決勝も延長の末、ようやく勝利をつかんだ。高藤選手は「豪快に勝つことはできなかったが、これが僕の柔道」と涙を見せた。

 男子柔道は、前々回のロンドン五輪で金メダルがゼロという屈辱を味わい、リオ五輪も金2個にとどまった。地元開催の五輪で、先陣を切って試合に臨む重圧は相当だったに違いない。その中での金メダルは、称賛に値する。

 「きょうだいで金メダル」を公言していた男子66キロ級の兄阿部一二三選手と女子52キロ級の妹詩選手は、2人そろって金メダル獲得という快挙を成し遂げた。見事というほかない。「柔道ニッポン」のさらなる躍進に期待したい。

 競泳の女子400メートル個人メドレーでは、初出場の大橋悠依選手が金メダルに輝いた。苦手だった平泳ぎでトップに立ち、そのままゴールする圧巻の泳ぎを見せた。

 金メダルが本命視された瀬戸大也選手が前日に予選落ちし、日本競泳陣に漂っていた嫌なムードを吹き飛ばしてくれた。大橋選手は「いろんな方が支えてくれた。本当に感謝している」と語り、うれし涙を流した。

 新競技のスケートボードでも、男子ストリートで堀米雄斗選手が初代王者となった。躍動する選手たちの姿は、後に続く競技への弾みになるだろう。

 東京五輪は、新型コロナウイルスの世界的な流行で開催が1年延期された。選手たちは、気持ちのコントロールや体調の管理に苦しんできた。選手の涙には、夢舞台に立つまでの苦難と、周囲の支援への感謝が表れている。

 会場は感染症対策で無観客となったが、テレビの画面を通じても、感動は十分に伝わってきた。これからの観戦も楽しみだ。

 一方、波乱もあった。体操男子鉄棒の内村航平選手は、まさかの落下で決勝に進めなかった。重量挙げ女子49キロ級に出場した三宅宏実選手は「記録なし」に終わり、引退の意向を表明した。

 2人はともに過去の五輪で複数のメダルを獲得している第一人者だ。結果は残念だったが、これまでの偉業は決して色あせない。

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2234043 0 社説 2021/07/26 05:00:00 2021/07/26 05:00:00

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