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コロナ急拡大 局面を見極め対策切り替えよ

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 東京都で新型コロナウイルスの感染者数が過去最多を記録するなど、コロナ禍は重大な局面を迎えた。これ以上の感染爆発につながらぬよう対策を一層強化する必要がある。

 ただ、これまでと異なる特徴も表れている。冷静に状況を見極め、新しい視点から実態に応じた手法に切り替える時機ではないか。

 感染者の中心は若年層で、都内では30歳代以下が全体の7割を占める。度重なる緊急事態宣言の発令で、かえって緊張感が薄れている。感染力が高いデルタ型の変異ウイルスが広まっており、さらなる拡大が危惧されている。

 一方、ワクチンの接種が進む65歳以上は、感染者の割合が全体の3%程度で、コロナ禍が始まって以来の低水準にある。全体の重症者数も第3波の半分程度だ。死者数がゼロの日も増えている。

 これに対し、40~50歳代の重症者が増え、病床の 逼迫ひっぱく が心配されている。これらの患者を軽症段階で隔離・治療し、早期に退院できるようにすることが大事だ。

 50歳以上や基礎疾患のある人を対象にした「抗体カクテル療法」と呼ばれる点滴薬が承認された。これを積極的に活用することが対策のポイントになる。

 東京都は、入院待ちの患者を一時的に受け入れ、酸素投与などの治療を行う「入院待機ステーション」を都内の病院内に20床開設した。感染がさらに拡大する場合に備え、増設を進めるべきだ。

 自宅療養者には開業医の協力を得て往診態勢も充実させたい。

 20~30歳代では、感染しても症状は軽いと安易に考えがちだ。しかし、感染すれば、重症化したり、後遺症に苦しんだりするケースもあることを忘れてはならない。

 ワクチンの怖さをあおるデマを信じて接種を 躊躇ちゅうちょ する人もいる。医師と相談し、接種を受けることを積極的に考えてほしい。

 何よりも急がなければならないのは、ワクチン接種だ。菅首相は、米製薬大手ファイザーと交渉し、ワクチンを前倒しで供給するよう要請した。政府は早期にワクチンを確保し、自治体や職場に円滑に供給することが不可欠だ。

 感染者数が増加するたびに、宣言の延長や自粛要請の強化を繰り返すだけでは解決にならない。

 店内の感染対策を十分に講じている飲食店には、酒類の提供を認め、資金面でも支援してはどうか。ワクチンの接種や検査を受けた人が優先的に店を利用できるような仕組みの導入など、メリハリの利いた対策が重要になる。

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2243395 0 社説 2021/07/29 05:00:00 2021/07/29 05:00:00

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