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「桜」不起訴不当 検察は再捜査に全力を尽くせ

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 政治とカネの問題に対する国民の不信感が根強いことの表れだろう。

 安倍前首相の後援会が開いた「桜を見る会」の前夜祭を巡り、東京第1検察審査会は、安倍氏を不起訴とした東京地検特捜部の処分の一部について、「不起訴は不当だ」と議決した。

 前夜祭の参加者が支払った会費の不足分を安倍氏側が 補填ほてん した問題に対し、議決は、捜査が不十分だったとして、「納得がいかない」と指摘した。

 検察は今後、再捜査を行い、改めて起訴するかどうかを判断することになる。関係者の供述や物証を丁寧に集め、国民の疑問に答えなければならない。

 検察は昨年12月、この問題の刑事処分に当たり、安倍氏側が補填した事実はあったとしながらも、前夜祭の参加者に違法な寄付を受けた認識がないと判断した。

 これに対し、審査会の議決は、一部の参加者の供述を得るだけでは不十分だとし、メールなどの客観的な証拠も入手して刑事責任の有無を決めるべきだとした。

 この問題では、安倍氏の元公設第1秘書が後援会の政治資金収支報告書に、補填額などの収支を記載しなかったという政治資金規正法違反で略式起訴され、100万円の罰金刑を受けている。

 一方、安倍氏は嫌疑不十分で不起訴になり、市民団体などが審査を申し立てていた。

 議決を受け、安倍氏は「当局の対応を静かに見守りたい」と述べた。今後の再捜査にも、全面的に協力することが不可欠だ。

 安倍氏は当初、国会で「事務所の関与はない」「補填はしていない」などと述べていた。事実と異なる答弁は、2019年11月から20年3月までに計118回に上ったという。安倍氏は昨年12月、答弁の誤りを認めて謝罪した。

 審査会は安倍氏について、「国民の代表者である自覚を持ち、清廉潔白な政治活動を行い、疑義が生じた際には、きちんと説明責任を果たすべきだ」と付言した。安倍氏の不誠実な国会答弁が国民の疑念を招いたのではないか。

 首相主催の「桜を見る会」には安倍氏の後援会関係者が多数招かれ、「公私混同」との批判があった。安倍氏は、こうした点にも説明を尽くすことが重要だろう。

 近年、政治とカネを巡る事件が相次ぎ、審査会が政治家への処分が甘いと異議を唱えるケースもある。政治家は、国民から厳しい視線が注がれていることを自覚し、襟を正さなければならない。

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2252010 0 社説 2021/08/01 05:00:00 2021/08/01 05:00:00

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