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東京パラ開幕 共生社会考える契機にしよう

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 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、東京パラリンピックが開幕した。「共生社会の実現」という大会の理念を考える13日間にしたい。

 大会には、約160の国・地域から史上最多となる約4400人の選手が参加し、9月5日まで22競技539種目で熱戦を繰り広げる。新型コロナの影響で、南太平洋のサモアやトンガなどが参加を見合わせた。

 どの選手も、この舞台に立つため、厳しい練習を重ねてきた。やむを得ない事情とはいえ、参加できない選手は残念だろう。

 日本選手は、全競技に最多の約250人が出場する。日本選手団の旗手には、トライアスロンの谷真海選手らが選ばれた。

 谷選手は、病気で右足の切断を余儀なくされながらも、「スポーツの力」で乗り越えてきた。2013年の大会招致の際は、その経験を語り、東京開催を呼び込んだ立役者の一人だ。

 パラリンピックの選手たちは皆、幾多の困難や挫折を味わってきている。選手たちのひたむきな姿に学ぶべき点は多いはずだ。

 今大会は、全会場が無観客となったが、NHKに加え、民放も初めて一部の競技を生中継する。能力の限界に挑むパラアスリートたちに大きな声援を送りたい。

 一方、児童生徒に観戦の機会を与える「学校連携観戦プログラム」は、感染への懸念から反対意見も根強い。選手の活躍を間近で見せる意義は大きいが、子供の感染者は増えている。

 状況によっては、教室でのテレビ観戦に切り替えるなどの柔軟な対応も必要だろう。

 大会中は、1万人以上の選手・関係者が来日する。パラリンピックを無事開催できてこそ、五輪を含む東京大会の成功と言える。

 選手村や競技会場を外部と遮断し、感染を防ぐ対策を一段と徹底することが重要だ。屋外で開催される競技もあり、暑さへの備えにも万全を期さねばならない。

 東京は、1964年大会に続き、夏のパラリンピックを2度開催する初めての都市になる。その間、世界の競技人口は大きく増え、レベルも向上した。

 パラリンピックは、障害者のリハビリの延長として始まった。競技用の車いすなどを開発する技術は、高齢者らが日常生活で使う用具の改良にも役立ってきた。

 今大会が、障害の有無や性別、国籍などにかかわらず、すべての人が尊重し合える社会への一歩になってほしい。

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2312133 0 社説 2021/08/25 05:00:00 2021/08/25 05:00:00

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