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コロナ仮設病床 医療界挙げて整備に取り組め

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 救える命が救えない事態は、絶対に避けねばならない。政府と医療機関は、これまで以上に連携を深め、過去最大の感染「第5波」を乗り切る体制を築く必要がある。

 新型コロナウイルスの流行は依然として収束せず、重症患者も増えている。病床 逼迫ひっぱく の解消にはほど遠く、自宅で療養する患者は全国で13万人を超える。入院できずに死亡する例も相次いでいる。

 病床の確保が急務だ。政府と東京都は、コロナ患者を受け入れている都内の病院に増床を要請したが、増えたのは約350床にとどまり、目安とした7000床には届かなかった。

 一部の医療機関の努力に頼る今の体制は限界に来ている。仮設の医療施設を開設し、入院できない患者を集めて適切な治療を受けられるようにすることが重要だ。

 大阪府の吉村洋文知事は、大阪市内の大型展示場に最大1000床規模の仮設病院をつくる構想を表明した。軽症や中等症の若い患者の入院を想定し、できるだけ早く開設したいとしている。

 重症化の予防効果が期待される「抗体カクテル療法」を行う臨時の医療施設を開設する動きも各地で相次いでいる。東京都ではホテルや都の施設を医療施設として整備し、実施する方針だ。

 この治療法は、発症から7日以内に投与すれば、8割が回復に転じるというデータが出てきている。全国で早期に治療を受けられるようにしてもらいたい。

 課題となるのが、医師や看護師の確保だ。政府や自治体は、これまでコロナ診療にあたっていない病院に対しても、改正感染症法に基づく人材派遣への協力を粘り強く要請してほしい。

 派遣に応じた医療機関への補助や、派遣される医師、看護師の手当や研修を充実させ、円滑に進めることが大切だ。

 建物の構造上、一般患者との分離が難しく、コロナ患者を受け入れていない中小規模の病院は多い。そうした病院からも、交代で医師や看護師を派遣するなどの形で積極的な参加を期待したい。

 症状の重いコロナ患者を診ている病院では、通常より多くの看護師が必要になるため、病床に空きがあっても新たな患者を受け入れられない「休眠病棟」がある。

 こうした病棟には外部の医療チームを派遣し、コロナの治療にあたることも検討すべきだ。

 非常時には平時の発想では対処できない。あらゆる医療資源の活用を模索しなければならない。

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2341550 0 社説 2021/09/05 05:00:00 2021/09/05 05:00:00

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