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参院2補選 初陣の首相に手痛い1敗だ

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 岸田首相にとって、初陣での1敗は大きな痛手だ。1週間後に迫る衆院選に向け、与野党の戦略にも影響を及ぼそう。

 参院山口、静岡両選挙区の補欠選挙は、自民党の1勝1敗となった。

 岸田内閣発足後、初の国政選挙であり、衆院選の前哨戦として注目されていた。いずれも自民党議員の辞職に伴うもので、参院の1議席を失った衝撃は大きい。

 林芳正・元文部科学相が衆院選にくら替え出馬したことに伴う参院山口補選は、自民党前議員が共産党新人らを制した。

 自民党は、林氏ら衆院選の候補者と連携し、厚い保守地盤を手堅くまとめた。衆院選と重なる事実上のダブル選挙となったことで、組織力を発揮できたのだろう。

 参院静岡補選は、6月の静岡県知事選に出馬した自民党参院議員の辞職に伴うものだ。野党系の無所属新人が、自民党新人と共産党新人を振り切った。

 立憲民主党と国民民主党が推薦した野党系候補は、「県民党」を唱える川勝平太知事から全面的な支援を受けた。圧勝した知事選の勢いを補選につなげた形だ。

 自民党は、岸田首相をはじめ、知名度の高い党幹部らが相次いで応援に入り、総力戦を展開したが、及ばなかった。

 川勝知事らが参院補選で、リニア中央新幹線の建設を争点化しようとしたことも、自民党には逆風になったのだろう。

 静岡県は、トンネル工事で大井川の水量減少が懸念されることを理由に、静岡工区の本格着工を認めていない。

 住民の心配は理解できるが、リニア整備は国と県、JR東海が冷静に話し合い、科学的見地から解決策を探るべき問題だ。国と県民の対立という構図に持ち込む知事の姿勢はいかがなものか。

 来週の衆院選は、自民、公明の与党が国民の信を得るか、立憲民主党を中心とする野党が政権交代への期待を集めるかが焦点だ。

 静岡補選での敗北は、政治の現状に対する不満の表れとも言えよう。安定政権を築くため、与党は危機感を持ち、政策を着実に訴えていくことが重要だ。

 立民や国民は、静岡補選では共産党と戦う一方、衆院選では野党共闘を進めている。

 基本理念や政策が一致しないまま、選挙ごとに共闘の枠組みを使い分けているのは、有権者にはわかりにくい。政権交代を目指すのなら、選挙協力のあり方も明確に示すべきではないか。

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2467711 0 社説 2021/10/25 05:00:00 2021/10/25 05:00:00

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