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    定数12に9人しか立候補せず、欠員分を再選挙

    • 空きが目立った村議選のポスター掲示板(27日午後3時過ぎ、昭和村で)
      空きが目立った村議選のポスター掲示板(27日午後3時過ぎ、昭和村で)

     群馬県昭和村議選は27日告示され、定数12に対して現職7人、新人2人の計9人が立候補を届け出た。無投票当選が決まったが、欠員3の定数割れとなり、公職選挙法の規定で欠員分の再選挙が決まった。県選挙管理委員会によると、県内の市町村議選で再選挙が行われるのは初めてとなる。

     同村議選は午前8時半から村役場で現職7人が立候補を届け出た後、同11時頃、定数割れを心配したという新人1人が届け出を済ませた。さらに受け付け締め切り約30分前の午後4時半頃、新人1人が届け出たが、欠員3人となり、公選法の規定(定数の6分の1超の欠員)による再選挙が決まった。

     村選挙管理委員会の古沢昇委員長は、「地方議員のなり手不足が全国的に指摘されているが、昭和村でもこうした事態になるとは考えられなかった」とコメントした。

     村選管は12月3日に選挙会を開き、再選挙の日程を決める。同日から2週間の異議申し立て期間を経て50日以内に行う必要があり、投開票を来年1月27日か2月3日に実施する方向で調整している。

     昭和村議会の定数は人口減に伴って段階的に削減され、2006年に12人になった。今回、無投票で当選した1人は「今後、定数削減や、参加しやすい議会づくりを検討しなくてはならない」と厳しい表情で話す。

     村の人口は7460人(今月1日現在)。基幹産業は農業だ。現職の村議12人のうち9人も稼業は農業で、4人が「多忙で村議は続けられない。後継者もいない」などとして今回の出馬を断念した。

     村議の月額報酬(約18万円)を考慮すれば、「稼業重視」は責められない。村内の男性(86)は「働き盛りの人ほど、議員になろうと思わないだろう」と諦め顔だ。

     一方、村は今回の選挙経費に660万円を計上したが、再選挙の実施でさらに100万円以上が必要となる見込みだ。村内の女性会社員(37)は「仕方ないことだけど、無駄な出費にも思える」と話す。

     議会制度に詳しい埼玉大学の松本正生まさお教授(政治意識論)は「多くの自治体では、地区単位で立候補者が擁立されている。だが、少子高齢化でそれが立ちゆかなくなっており、議会のあり方も考え直す必要がある。夜間や土日開催で一般村民が村政に参加できる仕組みも検討すべきだろう」と指摘している。

    2018年11月28日 16時07分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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