鈴木・夕張市長、北海道知事選出馬に意欲
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自民党北海道連の幹部が19日、4月の北海道知事選の候補者として検討している鈴木直道・夕張市長(37)と会談した。立候補の意向確認に対し、鈴木氏は「前向きに考える」と述べ、出馬に意欲を示した。道連は近く、もう一人の候補である和泉晶裕・国土交通省北海道局長(57)とも改めて会談するなどして、2月上旬までに候補者を決める方針だ。
札幌市内で行われた会合には、道連の執行部や国会議員、道議らが出席した。執行部が推す鈴木氏が候補者選考の会合に姿を見せるのは初めてで、北海道の将来像や道政の課題などについても意見交換した。
終了後、鈴木氏は報道陣に「夕張市長として人口減少や少子高齢化、財政難の自治体の市政を担ってきた経験を生かせると思う」と述べ、道政のかじ取りに意欲をにじませた。鈴木氏を軸に検討している長谷川岳会長代行は記者会見で「道民の視点を大切にされる発言が多かった」と高く評価した。
一方、和泉氏の擁立を求めている道議の大半や経済界の一部などは、23日に自民党の二階幹事長らに要請行動を行うことを決めるなど、双方の陣営が歩み寄る気配はない。道連は今後、改めて鈴木、和泉両氏と意見交換するなどして落としどころを探る方針だ。
道連関係者は「どちらの候補に決まってもしこりは残るだろう。ノーサイドとはいかない」と話している。