[統一選2019]北海道 参院選の試金石 10知事選3月21日告示

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 読売新聞社は、統一地方選の前半戦に行われる10道県知事選と5政令市長選(4月7日投開票)の構図を探った。与野党は夏の参院選の前哨戦と位置づけており、新人同士の与野党対決となる北海道知事選は、その試金石となりそうだ。福井、島根、徳島、福岡の4県知事選では保守分裂選挙が予想される。(敬称略)

福井・島根・徳島・福岡 自民分裂 激戦模様

 ■北海道 鈴木 直道 37 夕張市長    無〈自〉〈公〉    新

      石川 知裕 45 (元)衆院議員 無〈立〉〈国〉〈共〉 新

 高橋はるみ知事が参院選に転出し、与野党がそれぞれ推す新人による事実上の一騎打ちとなる見通しだ。

 東京都職員から夕張市長に転じた鈴木は、「北海道の再生に人生を懸ける」と立候補を決めた。自民、公明両党の推薦を受け、財政破綻した夕張市の再建に取り組んだ実績を訴える。選考過程で現職官僚の擁立に動いた自民道議らとのしこりの解消が課題となる。

 石川は、小沢自由党共同代表の元秘書で衆院当選3回。立憲民主、国民民主、共産、社民など野党勢力の統一候補として立候補する。JR北海道の赤字路線見直し問題では廃線に反対し、市町村長や経済界と定期的に意見交換する「北海道版ダボス会議」の創設を掲げる。

        ◇

 ■福井  西川 一誠 74 知事     無    現〈4〉

      杉本 達治 56 (元)副知事 無〈自〉 新

      金元 幸枝 60 党県書記長  共    新

 5選を目指す西川に、部下だった前副知事の杉本が挑み、それぞれ自民県議の支持を受けて激しく対立する。西川が圧勝した前回とは構図が一変した。

 自民県議の一部が支援する西川の対立候補として、自民党県連は昨年11月に杉本の推薦を党本部に申請。今月15日に推薦を得た。西川は地元経済団体や連合福井から支援を受け、対決姿勢を強めている。

 2人はともに元総務官僚で、西川の下で県総務部長や副知事を務めた杉本は、「大事なものは引き継ぐ」と公言している。県内に集中立地する原発政策や、北陸新幹線の延伸に伴う地域活性化といった公約に大きな違いはない。

 共産党は19日に金元の擁立を発表した。

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 ■島根  大庭 誠司 59 (元)総務省職員 無〈自〉 新

      山崎 泰子 57 政治団体副代表  無〈共〉 新

      島田 二郎 65 (元)安来市長  無    新

      丸山 達也 48 (元)県局長   無    新

 溝口善兵衛知事の引退を受け、総務省出身の大庭と丸山、前安来市長の島田が激しく争う。

 3人から推薦申請を受けた自民党県連は松江市出身の大庭を推薦した。一方で党本部は支持にとどめた。大庭は県連の支援を受けて組織戦を展開し、官僚時代の災害や危機管理担当の経験を強調する。

 丸山は、半数以上の自民県議に加え、共産以外の野党系県議からも支援を受ける。連合島根や県農政会議の推薦も得た。県への出向時に総合戦略策定に携わった実績を訴える。

 島田は県歯科医師連盟の推薦を受ける。市長経験をアピールし、地元の支援者が支える。反原発を掲げる政治団体副代表の山崎は共産党の推薦が決まった。

        ◇

 ■徳島  飯泉 嘉門 58 知事       無(自、公) 現〈4〉

      天羽  篤 68 (元)小松島市議 共      新

      岸本 泰治 61 (元)県議    無      新

 5選を目指す飯泉に、前県議の岸本が挑戦を表明、共産党も天羽を擁立した。過去3回は、飯泉と共産候補による一騎打ちだったが、自民会派に所属していた岸本の出馬によって保守分裂の構図となった。

 総務省出身の飯泉は、自民、公明両党の県組織から推薦を得た。防災・減災対策を中心とした公共事業と財政再建との両立を図ってきた4期16年間の実績をアピールする。

 岸本は多選批判を展開する。自民、公明両党の県組織からは推薦を得られず、自民会派を抜けて県議も辞職したが、徳島1区選出の後藤田正純衆院議員が支援の構えを見せる。共産党の天羽は、学校給食と保育料の無償化などを訴えている。

       ◇

 ■福岡  小川  洋 69 知事       無    現〈2〉

      武内 和久 47 (元)厚労省職員 無〈自〉 新

      篠田  清 70 共産党県副委長  無〈共〉 新

 3選を目指す小川と元厚生労働官僚の武内、共産党推薦の篠田が出馬を表明した。過去2回は小川を支えた自民党が今回、武内の推薦を決めたが、一部国会議員が小川支援に回る。

 小川は保守分裂となった2016年の衆院福岡6区補欠選挙で中立を貫き、麻生副総理兼財務相や自民党県連との関係が悪化した。今回は「県民党」を掲げ、経済界や県農政連、連合福岡が支援する。

 武内は、県選出の麻生派の国会議員や県連を中心に支援態勢を組み、後援会長に麻生渡・前知事を迎えて「県政刷新」を主張する。小川と支持層が重なる自民党の友好団体に対して切り崩しを図る。篠田は子育てや福祉政策の充実などを訴えている。

         ◇

 現職相乗りの動き

 ■神奈川  黒岩 祐治 64 知事     無    現〈2〉

       岸  牧子 62 市民団体代表 無〈共〉 新

 3選を目指す黒岩に、共産党推薦の岸が挑む。

 黒岩は前回、自民、民主、公明などの推薦を得て、共産が推薦する候補に圧勝した。今回も、自民、公明、国民民主各党から推薦を受ける見通しで、立憲民主党も近く態度を決める。経済活性化など2期8年の実績を訴える考えだ。

 岸は、県内からの米軍基地撤去や脱原発、再生可能エネルギーの普及などを主張している。

        ◇

 ■三重  鈴木 英敬 44 知事      無〈自〉〈公〉 現〈2〉

      鈴木加奈子 79 (元)玉城町議 無〈共〉    新

 鈴木英敬が1月に3選出馬を表明し、自民、公明両党が前回に続いて推薦を決めた。前回は与野党相乗りだったが、旧民主系の地域政党「新政みえ」や立憲民主、国民民主両党の県連などは、まだ方針を決めていない。独自候補擁立に向けた動きがない中、連合三重は前回同様、推薦する方向で調整している。

 共産党は元町議の鈴木加奈子を推薦した。一騎打ちとなる公算が大きい。

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■奈良  荒井 正吾 74 知事 無(自、国、公) 現〈3〉

     川島  実 44 医師 無        新

     前川 清成 56 (元)参院議員 無   新

 4選を目指す荒井に、新人の前川と川島が挑む。新人の一本化調整は協議が難航している。

 荒井は、県組織レベルで自民、公明、国民民主各党からの推薦を取り付けた。県内39市町村のうち37の首長が後援会役員に就き、徹底した組織戦を準備する。

 前川は大型開発から教育・子育てへの政策転換を主張する。川島は共産党の応援を受け、県立高再編などで現職批判を展開する。

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 ■鳥取  平井 伸治 57 知事  無〈立〉(自、国、公) 現〈3〉

      井上  洋 70 貿易商 無           新

 4選を狙う平井は、県内の外国人宿泊客数の増加や第3子以降の保育料無償化などの実績を強調する。立憲民主党が党本部レベルで、自民、公明、国民民主各党が県組織レベルで推薦し、財界や農業団体などからも幅広い支持を集める。

 井上は、県政と経済の改革を訴え、県民の最低賃金引き上げなどの政策を掲げる。共産党は社民党や市民団体などと候補者の擁立を模索している。

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 ■大分  広瀬 勝貞 76 知事    無(自、公) 現〈4〉

      山下  魁 42 党県書記長 共      新

 5選を目指す広瀬が立候補を表明し、自民、公明両党の県組織が今回も推薦を決めた。前回は民主党衆院議員だった前大分市長との事実上の与野党対決となったが、立憲民主、国民民主、社民各党なども広瀬の県政運営を一定程度評価しており、対抗馬の擁立を見送る。前回、各労組の対応が割れた連合大分も近く広瀬の推薦を決める。

 共産党は21日に山下の擁立を発表した。

        ◇

5政令市長選 3月24日告示

 ◆札幌  秋元 克広 63 市長 無〈立〉〈国〉(自、公) 現〈1〉

 再選を目指す秋元を与野党が相乗りして支援する構図が固まった。共産党が対立候補の擁立を急ぐ。立憲民主、国民民主両党が秋元の推薦を決め、前回は対立候補を擁立した自民党も道連が支持する。公明党も市組織が支持を決めた。

        ◇

 相模原 5氏名乗り

 ◆相模原 加山 俊夫 74 市長    無現〈3〉

      野元 弘幸 57 大学教授  無新

      宮崎雄一郎 52 (元)市議 無新

      本村賢太郎 48 衆院議員  無新

      八木大二郎 55 (元)県議 無新

 4選を目指す現職に新人4人が挑む。リニア中央新幹線の新駅開業に向けた市街地活性化などが争点になる。

 加山は自民市議団と政策協定を結び、支援を受ける。加山の多選阻止を訴える八木は、約9割の自民県議から支援を取り付け、保守分裂が見込まれる。

 宮崎は行財政改革に取り組む考えを強調する。本村は政党の推薦を受けず、知名度を生かして浸透を図る方針だ。野元は野党共闘を訴える。

        ◇

 ◆静岡  田辺 信宏 57 市長 無〈自〉   現〈2〉

      林   克 63 (元)労働団体議長 無新

 3選を目指す田辺が出馬を表明した。子育て支援や防災対策の充実など2期8年の実績を訴える。自民党と連合静岡が推薦を決め、公明党も近く推薦する見込みだ。立候補の意向を固めた林は近く正式表明する。共産党が推薦する見通しだ。

         ◇

 ◆浜松  鈴木 康友 61 市長      無    現〈3〉

      野沢 正司 69 共産党地区役員 無〈共〉 新

      山本遼太郎 32 (元)市議   無    新

 4選を目指す鈴木に、前自民市議の山本が挑む。

 鈴木は地元経済界から支援を集め、連合静岡や農協など幅広い団体から推薦を取り付けた。現行の7区を少なくする「行政区再編」の実現を争点としたい考えだ。山本は市内の自民全12支部の上申を受け、県連が党本部に推薦を求めている。行政区再編には「議論が必要」と一定の距離を置く。共産党が支援する野沢は、現市政に対する批判票の取り込みを狙う。

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 ◆広島  松井 一実 66 市長 無〈自〉〈公〉 現〈2〉

      前島  修 45 調査設計会社員    無新

 3選を目指す松井に新人の前島が挑む。昨年起きた西日本豪雨からの復興や、市中心部の再開発などが争点になる。松井は自民、公明両党の推薦を受ける。前島は11年に続く挑戦。共産党も候補者擁立を検討している。

        ◇

 ◆氏名と肩書などの見方 氏名、年齢、代表的肩書、所属党派、〈 〉囲みは党の推薦・支持、カッコ内は党の地方組織の推薦または支持・支援、新旧、〈 〉の数字は当選回数。氏名は立候補予定者で現職、新人の順。新人は公認・推薦・支持を出している政党の衆院勢力順に並べ、その他は50音順。党名は衆院の勢力順。年齢、代表的肩書、公認・推薦・支持は2月21日現在。(元)は前職を含む。

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465696 0 統一地方選2019 2019/02/22 05:00:00 2019/09/19 15:08:05 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190221-OYT1I50048-T.jpg?type=thumbnail

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統一地方選挙2019 日程

前半選挙
3月21日(木) 知事選告示
3月24日(日) 政令市長選告示
3月29日(金) 道府県議、政令市議選告示
4月7日(日) 知事・道府県議、政令市長・政令市議選投票
後半選挙
4月9日(火) 衆院補選(大阪12区、沖縄3区)告示
4月14日(日) 市区長・市区議選告示
4月16日(火) 町村長・町村議選告示
4月21日(日) 衆院補、市区長・市区議、町村長・町村議選投票

※区長・区議は東京都特別区。

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