[スキャナー]維新VS反維新 大阪激戦…統一選 11知事選告示

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大阪府知事選が告示され、候補者の演説に耳を傾ける有権者(21日、大阪市内で)
大阪府知事選が告示され、候補者の演説に耳を傾ける有権者(21日、大阪市内で)

 11道府県知事選が21日、告示され、統一地方選の号砲が鳴った。大阪市長選とのダブル選となる大阪府知事選は、大阪都構想を掲げる地域政党・大阪維新の会と、都構想に反対する自民など「反維新」陣営が激突する。与野党対決型は北海道のみで、4知事選は保守分裂となった。(政治部 小野健太郎、大阪社会部 山崎崇史)

自公と野党「共闘」

 ◆氏名や年齢などの並びは届け出順、敬称略

 小西 禎一 64 無新

 吉村 洋文 43 諸新

 「僕と松井さんに(選挙で)万が一のことがあれば、大阪都構想は終了。絶対に終わらせてはいけない」

 大阪府知事選に立候補した維新公認で前大阪市長の吉村洋文氏は21日、大阪・ミナミの南海難波駅前での第一声で声を張り上げた。

 都構想の行き詰まりを理由に、維新が仕掛けた知事・市長のダブル選は、維新代表の松井一郎知事(55)が24日告示の市長選、吉村氏が知事選に出馬する異例の「入れ替え」選挙となる。松井氏は「もう一度住民投票を実現するために出直すしかなかった」と語り、奇策への理解を求めた。

 ただ、維新得意の劇場型選挙が功を奏するかは不透明だ。都構想を巡る2015年の住民投票で敗北し、維新創設者の橋下徹元市長が引退してからは、党勢が退潮傾向にあるためだ。

 この日の難波駅前の聴衆は400人程度。10年の大阪維新の結成後、橋下氏がマイクを握った際には3000人以上が集まったこともある。維新関係者は「かつての熱気は感じられない」と焦りをにじませる。

        ◇

 「維新政治に府民からノーを突きつける選挙だ」

 自民党と公明党府本部が推薦する元府副知事の小西禎一氏は21日、祝日でにぎわうJR大阪駅前で、市長選に立候補する柳本顕・前大阪市議(45)と選挙カーの上に並び、聴衆に呼びかけた。

 二階幹事長も告示日の第一声に大阪を選び、「大阪はこのままでいいのか。行動を開始しましょう」とハッパをかけた。

 自民は今回のダブル選で「勝機はある」(幹部)とみている。公明が過去2回のダブル選での「自主投票」を改め、府本部推薦を出したためだ。都構想を巡る公明と維新の感情的な対立は根深く、第一声に駆けつけた北側一雄副代表は「出直しダブル選は維新の党利党略だ」と切り捨てた。立憲民主党府連と共産党も自主支援を決定し、維新包囲網が構築されている。

 複雑なのが、維新を憲法改正の協力相手とみなしてきた首相官邸だ。安倍首相は選挙戦に先立ち、小西、柳本両氏と個別に面会し、激励したが、松井氏と懇意な菅官房長官はダブル選について「政府としてはコメントは控えたい」とだんまりを決め込んでいる。

「反麻生」自民に亀裂…福岡

 篠田  清 70 無新

 武内 和久 47 無新

 小川  洋 69 無現〈2〉

 今回の統一選は福井、島根、徳島、福岡の4県知事選で保守分裂の構図となる。自民が国政選で連勝を続ける中、野党の弱体化によって地方では自民が内輪もめをする「余裕」が出ている形だ。

 「新しい若い知事のもと、未来の日本に向かって走っていける4年間にする」

 麻生副総理は21日、福岡県知事選に立候補した元厚生労働官僚の武内和久氏の出陣式で、こう力を込めた。自民推薦の武内氏を支持する県選出国会議員は7人。このうち麻生氏や原田環境相ら5人が登壇した。

 一方、現職の小川洋知事には自民の県選出国会議員6人が支援に回った。福岡市内で行われた小川氏の出陣式には、このうち二階派の武田良太副幹事長ら5人が駆けつけ、山崎拓・元副総裁も姿を見せた。石原派の鬼木誠衆院議員は「反旗を翻したつもりはない。小川氏は素晴らしい知事だ」と支援を表明した。

 分裂の火種は、2016年の衆院福岡6区補選まで遡る。小川氏は過去2回の知事選で自民の支援を受けたが、補選で麻生氏ら県連支援の候補を応援せず、関係が悪化。麻生氏ら県連が武内氏擁立に走ると、山崎氏ら「反麻生」の勢力が小川陣営に結集した。

 県連は「造反」議員への厳しい処分を党本部に求めており、夏の参院選を前に亀裂は深まるばかりだ。(政治部 岡田遼介)

野党5党が統一候補…北海道

 石川 知裕 45 無新

 鈴木 直道 38 無新

 11知事選で唯一、与野党対決型となったのが北海道だ。勝敗は夏の参院選を占うものとなるだけに、与党は必勝態勢を敷く。21日は自民党の甘利明選挙対策委員長、公明党の斉藤幹事長が応援に入った。

 自民、公明両党が推薦する鈴木直道氏は、財政破綻した夕張市長に30歳の若さで就いた知名度と、独自に築いた政府とのパイプをアピールする。21日の札幌市での出陣式では「国、北海道、市町村、『オール北海道』で課題を乗り越えなければならない」と訴えた。

 懸念は自民党内の結束だ。道連内には中央官僚擁立を求める声もあったため、道議の一人は「しこりはある」と漏らす。

 立憲民主党など野党5党は元衆院議員の石川知裕氏を推薦し、「野党統一候補」の形を整えた。歴史的に労働組合が強い北海道で、16年ぶりの道政奪還を目指す。

 石川氏は21日、厚真町役場前で「自分たちの足で立って北海道を元気にしたい」と第一声を上げた。公約には、国依存からの脱却を目指す「北海道独立宣言」を掲げる。鈴木氏との対比を図る狙いで、21日には米軍基地問題を抱える玉城デニー沖縄県知事も応援に訪れ、「沖縄の将来は沖縄、北海道の将来は北海道が決める」と後押しした。

 政治資金規正法違反で有罪判決を受けた過去が影を落とすが、陣営幹部は「人間性を見てもらう」と語る。(政治部 中田征志)

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501361 0 統一地方選2019 2019/03/22 05:00:00 2019/09/19 15:10:56 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190321-OYT1I50052-T.jpg?type=thumbnail

統一地方選挙2019 候補者

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統一地方選挙2019 日程

前半選挙
3月21日(木) 知事選告示
3月24日(日) 政令市長選告示
3月29日(金) 道府県議、政令市議選告示
4月7日(日) 知事・道府県議、政令市長・政令市議選投票
後半選挙
4月9日(火) 衆院補選(大阪12区、沖縄3区)告示
4月14日(日) 市区長・市区議選告示
4月16日(火) 町村長・町村議選告示
4月21日(日) 衆院補、市区長・市区議、町村長・町村議選投票

※区長・区議は東京都特別区。

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