[統一選2019]北海道 野党総力戦…知事選 与党は側面支援

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 統一地方選の知事選で唯一の与野党対決型となった北海道では、夏の参院選を占う一戦に両陣営が火花を散らしている。総力戦で挑む野党に対し、与党陣営は中央からの応援を減らす戦略で迎え撃っている。(中田征志、北海道支社 松田拓也)

 31日昼過ぎ、冷え込む札幌市の大通公園に、石川知裕氏を推薦する野党5党の幹部が顔をそろえた。

 「平成の次の新しい時代に決して持っていってはいけないものがある。安倍政治、官邸主導の政治だ」

 立憲民主党の蓮舫副代表が声を張り上げると、国民民主党の玉木代表も「アベノミクスはもういい」と政府・与党との対決姿勢を強調した。

 野党にとって北海道知事選は、「参院選での共闘の試金石」(国民幹部)となる選挙だ。立民の枝野代表はすでに2度、北海道入りした。野党共闘の象徴でもある玉城デニー沖縄県知事も応援に入った。

 石川氏は「国依存だけでは北海道の課題は解決できない」と「北海道独立宣言」を訴える。課題は出馬表明の遅れによる知名度不足だ。

 石川氏は、自由党の小沢共同代表の秘書を務めた経験がある。告示後、道人口の4割弱を占める札幌市入りを控え、地方を丹念に回った。陣営幹部は「地方から攻めて都市部に波及させる小沢一郎流の『川上戦略』だ」と語る。終盤戦は札幌に集中的に入り、浮動票を積み上げる考えだ。

 「『国の力に頼らないでいい』という意見もあるが私は違うと思う。誰の力はいらないだとか言っている余裕は北海道にはない」

 31日午前、札幌市の住宅街で、自民、公明両党が推薦する鈴木直道氏はそう力を込めた。

 鈴木氏の出馬を主導したのは菅官房長官だ。菅氏は、夕張市が財政再建団体に指定された際の総務相で、その後、東京都職員を辞めて市長に就任した鈴木氏から相談を受ける間柄だった。だが、別の候補を推す道議らは「官邸主導の人選だ」と猛反発した経緯がある。

 このため、鈴木氏の陣営は、告示日に自民党の甘利明選挙対策委員長らが入って以降、党幹部の応援を極力入れない戦略をとっている。31日も、鈴木氏と並んでマイクを握ったのは道議選の候補者らだった。

 菅氏も、支援者に電話で支持を訴えるなど側面支援に徹しており、自民党北海道連内に当初あったしこりも収まりつつある。道連幹部は「党本部丸抱えのイメージを払拭ふっしょくしたい」と語る。

 陣営も、党幹部と並んで遊説するよりも、「財政破綻した夕張市長に就いた鈴木氏の気概と38歳の若さをアピールした方が無党派層に浸透できる」(陣営幹部)と計算している。

          ◇

北海道知事選立候補者

石川 知裕 45 無新

鈴木 直道 38 無新

  (敬称略、届け出順)

無断転載禁止
516228 0 統一地方選2019 2019/04/01 05:00:00 2019/09/19 15:10:45

統一地方選挙2019 候補者

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