石破氏に「反党行為じゃないか」…県連幹事長

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田沼氏(左)への支持を訴える石破氏(3日、四街道市で)
田沼氏(左)への支持を訴える石破氏(3日、四街道市で)

 7日に投開票が行われた千葉県議選と千葉市議選は、自民党が最大勢力を維持したものの、参院選を前に県連内の確執が表面化する格好となった。一方の野党勢力はまとまりを欠き、自民に迫ることができなかった。統一地方選前半戦の各党の戦いを振り返った。(重松浩一郎、貝塚麟太郎)

 「田沼、石破、田沼、石破!」

 選挙戦も折り返しを過ぎた3日、JR四街道駅前にウグイス嬢の甲高い声が響き渡った。県議選四街道市選挙区(定数2)に出馬した無所属新人の田沼隆志氏の応援に駆けつけた石破茂・自民党元幹事長が、田沼氏に続くように詰めかけた約500人と握手をして回る。駅前は熱気に包まれた。

 同選挙区では、自民が現職の中台良男氏を公認し、保守系2人を含む3人の争いとなった。自民の推薦を得られなかった田沼氏が公認候補並みの支援を受けたのは、先の総裁選で石破氏についた石井準一参院議員が推したからだ。

 日本維新の会に所属していた元衆院議員の田沼氏には、自民党本部から茂木経済再生相らが続々と応援入り。「結果的に公認候補に見えれば」という陣営の思惑通り、激戦の末に田沼氏が2位に滑り込んだ。トップ当選は野党系候補。中台氏は議席を失った。

 「反党行為じゃないか」

 石破氏から3月、電話で相談を受けた県連幹事長の河上茂氏はこう異を唱えたという。党関係者によると、石破氏は数日後、「両陣営の応援に行く」と河上氏に伝え、田沼氏を応援した2日後の5日に中台氏の応援に入った。しかし、中台氏陣営からは「公認を後回しにするなんてふざけるな」との声が上がった。

 関係者によると、県連は昨夏、「公認・推薦候補の決定後にほかの候補を応援した場合、処罰の対象とする」ことを申し合わせた。それでも石井氏が推薦を得られないまま出馬した複数の保守系候補の支援に回ったのは、県議会の単独過半数が48議席にもかかわらず、自民の公認・推薦が計53人にとどまったことに「戦う前から負けている」と反発したためだ。

 背景には、石井氏に近い県議団グループ「千葉政経懇話会」と、2013年参院選で豊田俊郎参院議員を推した河上氏率いる主流派「県盛会」の主導権争いがある。2人が改選を迎える今夏の参院選の「前哨戦」が早くも始まった。

 旧民進党の分裂後、初の統一選を迎えた立憲民主党と国民民主党。立民は県議選で10議席を獲得したが、「政治的な立ち位置が同じように見える」(浮揚幸裕・共産党県委員長)という共産の票が立民に流れ、告示前に5議席だった共産は2議席まで減らし、8人を擁立した国民は6議席止まりだった。

 野田前首相が中心となり、旧民進勢力の再結集を目指す政治団体「千葉民主連合」による立民と国民の候補者調整にも注目が集まったが、特に千葉市議選では全6選挙区に両党が候補を立てる形になった。

 国民の奥野総一郎県連代表は「県内で対立が先鋭化しないよう融和する役割は果たしてもらった」と評価したが、連合千葉からは「候補者調整としては不十分」との声も上がる。立民の生方幸夫県連代表は「何の関係もない。コメントはない」と冷ややかだ。

 それでも奥野氏は「4年前に比べても野党全体では増えておらず、立民と国民が競い合うのはバカバカしい。しこりをのみ込んで、大きな会派を作るべきだ」と訴えている。

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532032 0 統一地方選2019 2019/04/11 15:24:00 2019/09/19 15:10:11 田沼さんへの支援を訴える石破氏(3日、四街道市で)=貝塚麟太郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190409-OYT1I50033-T.jpg?type=thumbnail

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