[統一選2019]定数削減 あえて選挙…山梨・富山の村議会 無投票回避「負託の大きさ分かる」

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村議の定数を削減した富山県舟橋村では8人が立候補し、12年ぶりの選挙戦が行われている(16日)
村議の定数を削減した富山県舟橋村では8人が立候補し、12年ぶりの選挙戦が行われている(16日)

 統一地方選後半戦では、議員のなり手不足の問題などから、議員定数の削減に踏み切った町村議会が目立つ。定数を減らした結果、立候補者数が定数を上回って選挙戦に入ったところもある。苦渋の選択だが、専門家からは「議会の多様性や調査能力が失われるおそれがある」との指摘も出ている。

 人口565人(4月現在)の山梨県丹波山たばやま村は、3月議会で議員定数を8から6に削減する改正条例を全会一致で可決した。村は人口減少に歯止めがかからず、議員のなり手不足も深刻だ。今回の村議選でも4年前の前回選に続いて無投票になる可能性が高まり、「今の定数ではいけない」と議員提案された。

 16日に告示された村議選は、現職4人、新人3人の計7人が立候補し、選挙戦になった。男性候補者の一人は「選挙の得票によって村民の負託の大きさを知ることができる」と話した。

 人口3107人(同)の富山県舟橋村も、村の課題を住民に考えてもらうには選挙が必要だとして、昨年12月議会で関連条例を改正して定数を8から7にした。立候補者は前回と同じ8人だったが、12年ぶりの選挙戦に突入した。

 定数削減を主導し、今期限りで引退する川崎和夫議長(71)は「議会そのものがなくなるかもしれない危機的な事態だという住民へのメッセージだ」と話す。村民の薬剤師(59)は「選挙があれば、4年間、誰が何をやるのかが分かる」と語った。

 地方議会の議員定数は、人口規模に応じて定められてきたが、2011年に都道府県や市区町村が完全に条例で決められるようになった。全国町村議会議長会などによると、財政難や人口減少などから、定数が10に満たない町村議会は14年は全国934町村のうち139町村だったが、18年には157町村(いずれも7月1日時点)に増えた。

 今回の統一地方選では、375町村議会の約1割が前回選から定数を減らした。全体の約4分の1が無投票となり、立候補者が定数に満たない「定数割れ」も前回選の倍の8町村にのぼった。定数削減の動きは今後も続きそうだ。

 ただ、山梨学院大の江藤俊昭教授(地域政治)は「すでに定数を減らしている中でさらに削減が進むと、議員の多様性が薄れ、議案調査などの機能を担保できなくなるおそれもある。議員が身近でなくなり、活動状況が見えにくくなる」と指摘している。

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542611 0 統一地方選2019 2019/04/18 15:00:00 2019/09/19 15:14:24 選挙ポスターを眺める有権者(16日、富山県舟橋村で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190418-OYT1I50061-T.jpg?type=thumbnail

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