勝ったはずの現職市長、市のHPに「落選」…選管「確認不足のまま掲載」

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 1月31日に投開票された鹿児島県西之表市長選を制したのは、同市・馬毛島の自衛隊基地建設などに反対する現職の八板俊輔氏(67)(無所属)だった。基地化容認の同市商工会長で新人の福井清信氏(無所属、自民推薦)を144票離しての僅差の勝利。一夜明けた1日、当選証書を受け取った八板氏は「防衛省には(基地化に)ノーと伝えたい」と語った。

当選を喜ぶ八板氏
当選を喜ぶ八板氏

 八板氏は31日午後10時頃、当選確実の知らせを受けると市内の公民館に現れ、陣営の幹部らと固い握手を交わした。選挙戦では馬毛島への米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地化への反対を訴えてきただけに、報道陣に対し「いわば住民投票という形で私の信任がなされたと思う。地元市長として国と話し合い、解決を図りたい」と話した。

 翌1日、当選証書を受け取った八板氏は再び馬毛島の問題について触れ、「市民の知恵を結集し(基地以外の)活用策を考えたい」と述べた。

 同島を巡っては、防衛省が周辺海域でのボーリング調査を進めている。近く環境影響評価(環境アセスメント)も始める見通しだ。

 塩田知事は31日、「騒音による周辺環境への影響について、防衛省に丁寧に説明するよう要請している。市長と意見交換しながら、県としての考え方を整理したい」とコメントした。

 敗れた福井氏=写真=は31日午後10時15分頃、支援者らが集まる市内の会場で「私の力不足をおわびしたい」と頭を下げた。得票数が僅差だったことを踏まえ、報道陣の取材に対し、「(賛成派の存在を)忘れてほしくない。市民に不利益のない交渉を国にしてもらいたい」と注文した。

 西之表市長選で、同市選挙管理委員会は1月31日、候補者2人の票を取り違えた開票結果を約5分間、市のホームページに掲載した。再選した八板氏が落選したことになっていた。

 市選管によると、開票結果の確定後に「開票速報」として誤った資料を掲載。内部の確認で誤りに気付き、その後八板氏の当選を示す正しい資料を掲載し直した。市選管は「確認不足のまま掲載してしまった。今後は内部での確認を徹底する」としている。

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