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なりふり構わぬ「全力で戦闘モード」の首相、負ければ致命傷も…横浜市長選

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支持低迷、負ければ致命傷

菅首相
菅首相

 候補者8人が乱立する横浜市長選(22日投開票)は、地元選出の菅首相が全面介入に踏み切ったことで、政権の命運を左右する大一番の様相を呈している。内閣支持率が低迷する中、反転攻勢を図りたい首相にとっては、負ければ致命傷になりかねない「もろ刃の剣」でもある。(政治部 佐藤竜一、北村友啓、横浜支局 田ノ上達也)

 「横浜のカジノを含む統合型リゾート(IR)は、完全に取りやめます」

 13日午後、小雨が降る横浜市緑区のJR鴨居駅前。連日の街頭演説で真っ黒に日焼けした小此木八郎氏が力を込めたのは、IRの横浜への誘致取りやめだ。演説もそこそこに通行人に声をかけ、グータッチを交わす。自民党衆院議員として8回の当選を重ねてきたベテランが、1票の積み上げに懸命になっている。

 自民党はこれまでIR誘致を推進してきたが、小此木氏は「市民の理解が十分得られていない」として反対にかじを切った。自民横浜市連は誘致の賛否を巡って分裂し、自主投票になった。8日の告示日を除き、党幹部の来援はほとんどない。自民市連の対応を踏まえ、公明党も自主投票を決め、県議や市議は小此木氏を「自主的支援」する。

 そんな陣営を全面的に支えるのは、皮肉にも、IRの旗振り役だった党総裁の菅首相だ。首相は、小此木氏の父で衆院議員だった彦三郎氏の秘書として政界入りした。盟友の小此木氏がお膝元で苦杯をなめれば、支持率低迷にあえぐ首相の求心力がさらに低下するのは容易に想像できた。

 地元で「チーム菅」と呼ばれる秘書出身の市議や県議がフル稼働し、陣営を切り盛りする。11日の街頭演説会には、新田章文・首相秘書官(政務担当)まで姿を見せた。新田氏は、陣営スタッフと同じ水色のポロシャツを着て、ビラ配りにも加わった。

 首相自身も連日、新型コロナウイルス対応の合間を縫って電話をかける。

 「市長選を頼みます。小此木をお願いします」

 約10年ぶりに首相から電話を受けた後援会員は、一地方選への首相の力の入れ方に驚き、「分かりました」と即答した。「全力で戦闘モードでやる」と宣言し、なりふり構わず支持を呼びかける首相の姿に、周辺は「当選回数が少なかった頃の自分の選挙並みの入れ込みようだ」と目を丸くする。

 だが、陣営幹部の一人は「IRでの食い違いも攻撃されるし、支持率の低い首相を前面に出しても勝てない。マイナス効果だ」と戸惑いを隠さない。小此木氏のチラシは「無所属」の文字を目立たせている。

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2283831 0 地方選 2021/08/14 05:00:00 2021/08/14 09:06:31 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210814-OYT1I50032-T.jpg?type=thumbnail

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