小池知事圧勝でも補選大敗、都民ファ「知事と自民の接近は最も恐れる事態」

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再選から一夜明け、友好関係を築く公明党の都議から祝福を受ける小池知事(左)(6日、都議会で)
再選から一夜明け、友好関係を築く公明党の都議から祝福を受ける小池知事(左)(6日、都議会で)

 5日に投開票された都知事選は、小池知事が史上2番目となる約366万票を獲得し、初当選時を上回る大差で再選を果たした。一方、同時に行われた都議補選では、自身が特別顧問を務める都議会与党「都民ファーストの会」の公認候補が大敗し、対立を続けた自民党が4選挙区で全勝して幕を閉じた。小池知事と周囲の思惑が様々に交錯する中、来年夏に控える都議選に向けて、都政に再び波乱が起きそうだ。

 ■「応援あれば…」

 「コロナ対策しっかり努めてまいります。これからもよろしくお願いします」。再選から一夜明けた6日昼、小池知事は都政運営の「パートナー」と位置づける都議会公明党の控室を訪れた。出迎えた同党の都議から花束を受け取ると、その場は和やかな雰囲気に包まれた。

 一方、知事選の大勝を支えたはずの都民ファーストの会関係者らの表情は一様に硬い。同会が「都議選への試金石」(幹部)としていた都議補選の北区選挙区で、小池知事の元秘書の天風いぶき氏が5人の候補中4位に沈んだためだ。

 天風陣営は、すでに知事選での優勢が伝えられていた小池知事との「関係性をいかに打ち出せるかがカギ」(都議)と勝利への青写真を描いた。選挙戦終盤に小池知事が北区に入り、ともに並び立つ構図をつくる段取りも進められたという。

 ところが、小池知事は感染拡大を防ぐとして、選挙期間中は一度も街頭演説をせずに自宅などから動画を配信する「オンライン選挙」を貫いた。公明が推薦する自民候補らと対決することになる補選とは距離を置く考えも示し、補選の告示前には「自らの選挙に集中し、(補選の)応援ということもない」と述べていた。

 同会が巻き返しを図ったことで、小池知事は定例記者会見で「(天風氏は)娘のような存在」と述べる配慮も見せ、選挙ポスターには小池知事の写真が載った。だが、応援演説を期待した陣営関係者は「もし応援があれば、情勢は変わっていただろう」と肩を落とす。

 ■都議選へ危機感

 これに対し、補選で公明の支援を得た自民は、全4選挙区で公認候補を当選させた。都議会の議席は26に伸び、第2党の座を確固たるものとした。自民は2017年の前回都議選で同会に大敗して都議会での主導権を失って以降、小池知事と激しく対立を続けてきた。

 都知事選で、小池知事と良好な関係を築く党本部の二階幹事長が支援を明言しても、都連は対抗馬を擁立する構えを崩さなかった。

 ただ、小池知事が大勝した知事選と自民が圧倒した都議補選を受け、自民都議の1人は「今回、明らかになったのは『小池知事を支持する民意』であって、『都民ファーストへの支持』ではなかった」と満足げに総括する。都議選も見据えて「今後は小池都政との協調路線に踏み出すことを考えていくべきだ」と知事との歩み寄りを模索する考えを吐露し、都議会ですきま風が吹く公明との関係改善にも意欲を見せる。

 関係者によると、小池知事はこの日、呼吸を合わせるかのように都議会の自民控室をひそかに訪れたという。知事に近い同会の都議は危機感を強める。「前回の都議選は、自民との対立軸があってこそ存在感を示すことができた。小池知事と自民の接近は我々にとって最も恐れる事態だ」

 小池知事が再選後初めて臨む都議会臨時会は、今月中旬に開会する見込みだ。

無断転載禁止
1325485 0 東京都知事選2020 2020/07/07 11:07:00 2020/07/09 15:00:24 公明党の都議らから花束を受け取り、笑顔を見せる小池知事(左)(新宿区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200707-OYT1I50032-T.jpg?type=thumbnail

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