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東京都議選2021

告示日:6月25日 
投票日:7月4日

[都議選2021]自民伸びず、幹部「国政の政治とカネに足引っ張られた」…都民ファが猛追

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 4日に投開票が行われた東京都議選(定数127)は、4年前の選挙で歴史的惨敗を喫した自民党が第1党の座に返り咲いたが、公明党と合わせて過半数との目標には届かなかった。都民ファーストの会は、選挙戦終盤で小池百合子都知事の応援を受けて猛追したものの、前回から大きく議席を減らす結果となり、両党幹部は複雑な表情を浮かべた。

「勝利者いない」

厳しい表情で敗戦の弁を述べる内田氏(4日午後10時35分、東京都千代田区の事務所で)
厳しい表情で敗戦の弁を述べる内田氏(4日午後10時35分、東京都千代田区の事務所で)

 自民党本部(千代田区)の開票センターでは4日深夜、当選を決めた候補者が現れるたびに拍手が上がった。しかし、候補者名が並んだボードには「当確」を表す花がつけられない人も。自民都連の鴨下一郎会長は「逆風は少しあったかもしれないが、野党に追い風が吹いていたかというとそうでもない。今回の選挙は誰が勝利者ということではない」と厳しい表情で語った。

 ある自民都連幹部は伸び悩みの要因について「国政で『政治とカネ』を巡る問題が相次ぎ、内閣支持率もふるわなかった。都政とは関係ないところで足を引っ張られた」と悔しそうに話した。

 2017年の前回選で吹いた「小池旋風」で落選した自民のベテランの復活もあった。

 南多摩(定数2)では、小礒明さん(69)が、次点に泣いた前回選の雪辱を果たし、6度目の当選を決めた。挑戦者として臨んだ今回は、地域をくまなく回り、街頭演説では安倍前首相ら国会議員の応援も受け、都議会への復帰を勝ち取った。小礒さんは多摩市内の事務所で「責任と謙虚さを旨として、熱く再起動する」と力強く決意を語った。

 一方、千代田区(定数1)では、元区議の新人、内田直之さん(57)が都民ファ候補との事実上の一騎打ちに敗れた。内田さんは、「都議会のドン」と呼ばれ小池知事と火花を散らした内田茂さん(82)の長女の夫で、「コロナワクチンの確保や五輪・パラリンピック開催を巡り、自民党への逆風もあった」と悔しさをにじませた。

「実績伝わった」

 都議会第1党の都民ファーストの会は、新型コロナの感染対策で「密」を避けるため、開票センターの設置を見送った。

 「もう一度、小池都政を芯から支える」と訴えてきた党代表の荒木千陽さん(39)は再選を決めた後、中野区(定数3)の自身の事務所で支援者を前にあいさつ。「皆さんに本当に良かったねと実感していただけるような活動を命懸けでやっていく」と力強く語った。

 選挙戦当初は苦戦が予想されたが、自民と僅差で競い合う展開に、ある党幹部は「終盤に追い上げている実感があった。我々の実績がしっかり伝わったのではないか」と手応えを語った。

 一方、中央区(定数1)は新人の池辺愛さん(40)が涙をのんだ。2児の母の池辺さんは、子育て支援策の充実を訴えたが、中央区議を7期務めるなど地元で根を張ってきた自民の石島秀起さん(61)に及ばなかった。支援者を前に「期待に応えられず、心苦しい思いでいっぱい」と肩を落とした。

「共感得られた」

 渋谷区の共産党本部では、現有18議席から上積みする可能性が報じられると、拍手が響いた。5日未明に記者会見に臨んだ志位和夫委員長は「東京五輪より命が大事だと正面から訴えたことに多くの共感を得られ、勝利につながった」と力を込めた。

 立憲民主党は、現有7議席から大幅に増加する見通しとなった。長妻昭・都連会長は「今回の議席を足がかりにして徹底的に都政をチェックし、監視機能を取り戻す」と話した。

議論の活発化 望む

  元東京都副知事の青山ヤスシ・明治大名誉教授(公共政策)の話 「新型コロナウイルス対策の主張は各党横並びで、東京五輪・パラリンピックについても、首相や知事らから無観客開催を含めて検討する方針が示され、選挙戦の議論は低調だった。前回選のような強い『風』は吹かず、日頃から地道な活動を続けた候補者が順当に支持を得た結果だろう。都民ファーストの会が大きな勢力を占めていたこの4年間の都議会では、交通網の整備や防災対策など長期的な課題に関する議論が停滞していたように感じる。都民ファーストの会はこうした課題について、都議会で長年存在感を示してきた自民、公明両党と協力して議論を活発化させ、都議会で存在感を示せるかどうかが問われている」

関心度合い割れる

  谷口尚子・慶応大教授(政治学)の話 「投票率は低調だったが、期日前投票者は増えており、関心の高い人とそうでない人に分かれた印象だ。都民ファーストの会は前回選ほどの勢いはなかったが、投開票日の直前に小池知事が応援に入ったことも影響したのか、善戦した。自民党と公明党が一定の支持を集めたのは、コロナ禍の危機的な状況が続く中、有権者が実績のある両党に経済や福祉の立て直しを期待したためだと考えられる。だが、有権者が自公両党を積極的に評価したとまでは言えず、両党は次の衆院選に向けて危機感を持たざるを得ないだろう。コロナ禍による経済活動の停滞や、医療の 逼迫ひっぱく などは、社会に暗い影を落としており、都議会で議論を深めてほしい」

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2179160 0 東京都議選2021 2021/07/05 05:00:00 2021/07/05 09:48:25 厳しい表情で敗戦の弁を述べる内田氏(7月4日午後10時35分、千代田区神田須田町の事務所で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210705-OYT1I50024-T.jpg?type=thumbnail

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