現在位置は
です

本文です

新幹線「栗東駅」中止へ…滋賀県議選敗北で自民会派が転換

 滋賀県栗東(りっとう)市の新幹線新駅建設問題で、同県議会最大の会派「自民党・湖翔(こしょう)クラブ」は、これまでの「推進」の立場から「凍結」に転換する方針を固めた。

 自民党県連もこの方向で調整する。

 8日投開票された県議選で惨敗、「凍結」を掲げ、県民の人気が高い嘉田由紀子知事と対立したままでは、「抵抗勢力」としてイメージが悪く、夏の参院選を戦えないと判断した。

 推進派の最大勢力の方針転換で、新駅建設は行われないことが確定的になった。

 県議選(定数47)で、自民党は嘉田人気に配慮、推進の立場を明確にせずに戦った。ところが、嘉田知事を支援し、自民党を「抵抗勢力」と位置づけた政治団体「対話でつなごう滋賀の会」が公認、推薦した計19人のうち、12人が当選する躍進。自民党は24人の候補のうち当選は16人。改選前、27人の同クラブは無所属議員を取り込んでも過半数を割るのは確実になった。

 同クラブが20日に開いた会議では、「参院選までこの問題を持ち込むべきでない」「事実上、凍結方針に転換しており、県民にわかりやすい形で伝えるべきだ」などの意見が出たという。

 同クラブは、自民党と「対話の会」双方から推薦を受けた2人が結成する第2会派と結ぶ政策協定に、新駅凍結の内容を盛り込む。同クラブの上野幸夫会長は「早ければ今週中にも結論を出したい」と述べた。

 新駅建設に伴う仮線路の設置費用として、栗東市が約43億円を起債で賄うことにしていたことを巡る訴訟で、1、2審判決とも「起債は違法」との判断が出ている。県も、今年度当初予算に工事費を計上しておらず、推進派は資金面で窮地に立たされている。

 自民党県連の一部には「従来の方針を貫くべきだ」との意見も残るが、県連幹部は「このままでは参院選に勝てない」とし、別の幹部も「第2会派と嘉田知事が掲げるマニフェストで合意したい。その中には新幹線新駅(の凍結)も含まれる」と話した。

 同クラブは凍結の方針を23日午後開かれる県連の政務調査会に提案、5月13日の県連大会で正式決定を目指す。

 知事と周辺市長らでつくる「新駅設置促進協議会」の正副会長会議は23日、結論を10月末まで延期するなどとした覚書をJR東海と締結することで合意したが、推進派の国松正一・栗東市長は同日朝の記者会見で「(自民の方針転換が)事実なら、新駅建設は一層厳しくなる」と話した。

 嘉田知事は「確認していないので、コメントする段階ではない」と述べた。

2007年4月23日13時54分  読売新聞)
現在位置は
です