[参院選2019]特定枠利用 自民のみ…比例選 野党「党利党略」と批判

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 夏の参院選の比例選で、政党や政治団体が特定の候補を優先的に当選させることができる「特定枠」を利用する動きが広がっていない。政党で特定枠に候補者を擁立するのは自民党だけで、他党からは「自民党のための制度だ」と冷ややかな声が出ている。

 参院選の比例選は2001年以降、候補者名簿に順位をつけず、党名票と個人名票の総得票数に応じて配分された当選枠の中で、個人名票の多い順に当選する「非拘束名簿式」で行われている。特定枠は、名簿の一部に設定し、事前に決めた順位に従って優先的に当選できる仕組みで、今回の参院選で初めて設けられた。特定枠の設定の有無や人数は各党が判断する。

 特定枠の創設を主導したのは、自民党だ。16年参院選で導入された「鳥取・島根」、「徳島・高知」の合区により立候補できない現職議員を救済する狙いから、昨年7月に成立した改正公職選挙法に盛り込んだ。同党は、13年参院選で徳島選挙区から当選した三木亨参院議員ら2人を特定枠で擁立する。

 これに対し、他党はいずれも特定枠を使わない方向だ。野党各党は特定枠を「最悪の党利党略」などと批判してきた経緯があるためだ。日本維新の会の馬場幹事長は20日の記者会見で「順位付けはあまりよくない。公正公平に国民に判断してもらう」と述べた。与党の公明党も「候補者同士が競い、党全体の比例票の拡大を図る」(山口代表)として利用しない方針だ。

 特定枠を巡っては、比例選の制度が複雑になり、有権者の混乱を招くとの懸念もある。選挙制度に詳しい東北大の河村和徳准教授(政治学)は「特定枠が周知されていないのが課題だ。制度の変更で開票作業が煩雑になり、ミスが出たり、作業が長引いたりする恐れもある」と指摘している。

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651405 0 参院選2019 2019/06/22 05:00:00 2019/09/19 15:40:21 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/06/20190622-OYT1I50011-T.jpg?type=thumbnail

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