[スキャナー]参院選公示 1人区 全面対決 

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自民 幹部集中投入/野党共闘 温度差も

 4日に公示された参院選では、32ある改選定数1の「1人区」全てで自民党候補と野党統一候補が激突する構図となった。改選定数2以上の複数区では、与野党ともに身内同士で集票を競い合う選挙区も多く、混戦模様となっている。(政治部 藤原健作、中田征志)

 ■首相は福島から

 「12年前、私が総裁を務めていた時に自民党は参院選で惨敗した」

 安倍首相(自民党総裁)は4日、福島市での第一声の途中、第1次内閣時代の敗戦を語り始めた。「国会はねじれ、民主党政権が誕生した。決められない政治の中で経済が低迷した。悔やんでも悔やみきれない」

 首相はここで「皆さん」と呼びかけ、「あの時代に逆戻りをするわけにはいきません」と野党との対決姿勢を鮮明にした。静かに見守っていた聴衆からは一斉に拍手がわき起こった。

 首相がこの日、街頭演説をしたのは福島、宮城両選挙区。自民党の岸田政調会長は秋田、加藤総務会長は長野の各選挙区を回った。いずれも1人区だ。

 自民党が1人区を重視するのは、その勝敗が参院選全体の結果に大きく影響するからだ。同党は前回2016年参院選の1人区で敗れた11選挙区を「激戦区」に指定し、秋田、滋賀など情勢の厳しい5選挙区も同等の扱いとした。今後も党幹部らを集中投入する。

 ただ、今回改選を迎えたのは1人区で29勝2敗と圧勝した13年参院選の当選組で、党内では「議席減は避けられない」という見方がもっぱらだ。野党が追及する老後資金の「2000万円不足」問題も不安材料で、党内の危機感は強い。複数区の東京(改選定数6)、北海道(同3)、千葉(同3)のほか、広島(同2)にも2人を立てたのは、1人区で想定される「取りこぼし」を補う狙いがある。

 公明党は候補を立てた7選挙区での全勝を目指している。最重点区は兵庫(同3)で、4日には山口代表が神戸市で第一声を行った。

 ■野党は複数区へ

 一方、野党4党は1人区で、立憲民主党公認7人、国民民主党公認6人、共産党公認1人、無所属18人の計32人の統一候補を擁立した。16年参院選の1人区で獲得した11議席の確保を「最低条件」(立民の福山幹事長)と位置付けている。

 立民の枝野代表は都内で第一声を終えた後、記者団に「安倍政権では生活が破壊される。生活防衛の連携が1人区全てでできたことを大変うれしく思っている」と野党共闘を強調した。

 国民の玉木代表は、国民現職と立民新人が競合する静岡(改選定数2)で第一声を行った後、神奈川(同4)、埼玉(同4)、東京(同6)の複数区を回った。共産の志位委員長と社民党の吉川幹事長は第一声の場所に東京を選んだ。野党共闘から距離を置く日本維新の会の松井代表は、地元の大阪で第一声を行った。

 各党の党首が大票田の複数区を回った背景には、1人区の野党統一候補の大半が無所属で、1人区での活動が自らの党の比例票の積み上げにつながりにくいというジレンマがある。複数区では野党間で議席を争う選挙区が多いという事情もあり、立民幹部は「一枚岩の自民党と違い、各党に都合がある」と嘆息する。

 

比例選 党内競争激しく

 与野党7党は比例選(改選定数50)に計130人を擁立した。各党は支持団体の組織力や候補者の知名度を武器に集票を競い合う。

 自民党は33人で、前回2016年(同48)より8人増やした。関係団体が積極的に組織内候補を擁立したためで、全国小売酒販政治連盟などが初めて候補者を立てた。候補者間の競争を集票の底上げにつなげ、16年の19議席を上回ることを目指している。今回導入された「特定枠」の2人が優先的に当選することから、競争に拍車がかかりそうだ。

 公明党は16年と同じ17人で、現職6人を重点候補と位置づけた。全国を6ブロックに分けて支持団体の創価学会を中心とした支援を各候補に集中し、6人以上の当選を目指す。

 野党は、16年に11人を当選させた民進党が、立憲民主党と国民民主党に分裂した。民進党を支持していた連合傘下の産業別労働組合の組織内候補は、両党に分かれて立候補した。

 立民は、自治労や日教組など官公庁系労組の組織内候補に加え、タレントや漫才師などの著名人ら計22人を擁立し、無党派層への浸透を狙う。国民は、電機連合や自動車総連など民間企業の労組の組織内候補ら計14人を公認した。

 共産党は自民党に次ぐ26人を擁立した。日本維新の会は東京や北海道などに一定の地盤を持つ新人ら14人を公認した。社民党は前党首ら4人を擁立し、公職選挙法上の政党要件の維持に必要な「得票率2%以上」を目指す。

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673392 0 参院選2019 2019/07/05 05:00:00 2019/09/19 15:39:43 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190704-OYT1I50062-T.jpg?type=thumbnail

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