[参院選2019]若者の一票 誰に…旗、漫画で投票呼びかけ

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 参院選で各地の選挙管理委員会が若者の投票率アップに向けた取り組みを進めている。「18歳選挙権」が導入されて3回目の全国規模の国政選挙で、若者の投票率の動向も注目される。

 東京都中野区の選管は、投票率の低い20歳前後の有権者たちにも関心を持ってもらおうと、投票日や「18歳から選挙権」などと印字した紙ナプキンを2万枚作製。近く区内にある二つの大学キャンパスの食堂に用意する予定だ。

 また、4日には、大学キャンパスの近くにある公園に、投票日や期日前投票を知らせる旗を設置した。最寄り駅からの通学路の途中で、学生に目にとめてもらう狙いだ。中野区選管の担当者は「最近の学生はテレビを見ないこともあり、選挙への関心が乏しい人もいる。思いがけず目に触れることで、投票に行く動機付けになれば」と話す。

 東京都武蔵野市に暮らす明治大2年の学生(21)は「国の制度を決める国政は自分の将来にも直結する。各候補者の主張をよく聞いて投票に行きたい」と話していた。

 京都府選管は、「若者が親しみを持つツール」と、漫画で啓発を試みる。京都精華大学マンガ学部に依頼し、投票を初体験する学生が主人公の漫画冊子(24ページ)を参院選向けに4万部印刷し、府内の全高校3年生と35の大学キャンパスに配布する。

 松山市選管は、学生ら約30人を「選挙コンシェルジュ」に認定、若い感覚を生かしたイベントを開くなどの活動を展開している。

10代 低下傾向

 「18歳選挙権」が導入された過去2回の国政選挙の結果を見ると、18、19歳の投票率は低下している。初めて導入された2016年の参院選の年代別投票率では、18歳が51・28%、19歳が42・30%だった。だが、2回目となった17年の衆院選の投票率は、18歳が47・87%、19歳が33・25%とそれぞれ低下した。

 両選挙を比較すると、全体の投票率は1・02ポイントの低下だったのに対し、18歳は3・41ポイント、19歳は9・05ポイントと下がり幅が大きい。

 今回の参院選で初めて投票をする予定の東京都国分寺市、一橋大1年の学生(18)は、「若者も政治に関心があることを示せば、当選後も国会議員がしっかり仕事してくれるはず」とし、「同世代はニュースを見る機会も少なく、選挙への関心は薄い。私たちの世代の意見を政治に反映させるためにも、まずは投票をすることが大切だと思う」と話す。

「年金政策見比べる」「弱者に寄り添って」…有権者の声

 参院選に何を期待するのか、有権者に聞いた。

 東日本大震災の被災地・福島市で果樹園を経営する男性(71)は、東京電力福島第一原発事故による風評被害に悩まされてきた。「売り上げは一時より回復したが、農家はどこも経営に苦しみ、後継者不足に悩んでいる。農作物の販売価格を上げなければ根本的な解決にはならない。政治の力を発揮してほしい」と期待した。

 選挙前には、老後資金として年金以外に2000万円が必要だとした金融審議会の報告書が問題となった。東京都世田谷区の会社員の男性(33)もこの問題が一番の関心事で、「やはり将来的に大丈夫なのかと不安がある。今回の参院選では、年金についての与党と野党の政策をしっかり見比べて判断したい」と話した。

 千葉県流山市のパート従業員の女性(62)は働き方改革に注目している。「今回の参院選は、雇用や働き方の問題が争点だと思う。弱者の気持ちに寄り添ってくれる候補者を選びたい」と語った。

無断転載禁止
673475 0 参院選2019 2019/07/05 05:00:00 2019/09/19 15:39:45

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