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演説では「声を聴く」という言葉を繰り返す。代表就任から9月で10年。自民党との長期の連立政権によるゆがみや偏りが生じたと思われないよう、バランスを取ることを重視する。
「政治に大事なことは声をしっかり聴くこと。『私の声なんか届かない』と皆さんが思ってしまったら、政治への信頼は生まれない」。各地での演説で、こう繰り返している。
参院選公示翌日の5日には、遊説の合間を縫って福岡市内の酒店を訪ねた。10月の消費税率の10%への引き上げに合わせた軽減税率の導入に向け、国の補助を受けて対応レジを購入した男性店主に「何か心配なことは」と問いかけた。
店を出た後、「注文もある。いい話ばかりではないが、生の声を聴くとヒントが生まれる」と語った。
6月からツイッターでの発信も本格的に始めた。今は個人として、議員歳費について「国会議員自らが身を切る姿勢が重要」などとつぶやく。「限られた文字数だけど、リツイート(転載)などの広がりもある」と手応えを感じている。試行錯誤しつつ、政権の「耳」としての役割を果たすつもりだ。(政治部 田島大志)