政見放送 独自色 参院選 法改正で自作解禁…空撮や世界遺産も

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 参院選(21日投開票)で、政見放送が様変わりした。これまでは、放送局のスタジオ収録に限られ、着席して政策を訴えることが定められていたが、法改正で選挙区選の政見放送に限り、自作映像を使うことが可能になったためだ。

 関東地方の現職候補は、小型無人機「ドローン」による空撮で、田んぼの中で候補者が支援者と語り合う映像を取り入れた。親しみやすさや農業振興に力を入れる姿勢を強調するのが狙いという。中部地方の現職候補は、選挙区内の世界遺産をバックに自己紹介する映像を使っている。古民家の囲炉裏のそばで政治への思いを語った。陣営は「映像で目を引きつけ、少しでも政策に耳を傾けてもらえれば」と話す。保護された猫を預かる「保護猫カフェ」で猫とふれあいながら動物愛護政策の重要性を強調する候補者や、子どもたちに紙芝居を読む場面を盛り込んで社会保障の充実を訴えた候補者もいる。

 自作映像だが、スタジオ撮影にこだわるケースもある。ある野党は候補者全員の政見放送をスタジオ撮影中心に統一し、前半は党幹部、後半は候補者がそれぞれ単独で登場する形式をとった。党関係者は「有権者に政策がしっかり伝わるよう、あえて余計な演出を省いた」と話す。

 政見放送の変化は、昨年6月に成立した改正公職選挙法に基づく。政党要件を満たす政党の選挙区選公認、推薦候補者は自作映像使用が容認され、聴覚障害者団体から要望があった手話通訳や字幕を付けることも可能になった。

 政見放送は、有権者が投票先を判断する情報として重視されている。2016年参院選で公益財団法人「明るい選挙推進協会」が行った調査では、テレビの政見放送が役立ったと答えた割合は20%で、選挙公報などを上回り首位だった。

 川上和久・国際医療福祉大教授(政治心理学)は「工夫して撮影された映像は政策だけでなく候補者の個性や人柄も表れ、有権者の判断材料になるだろう。ただ、扇情的な映像が増えれば、政策を訴える本来の意義が薄れかねない」と指摘している。

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689921 0 参院選2019 2019/07/13 15:00:00 2019/09/19 15:41:26

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