参院選 情勢調査の詳報 選挙区選<2>

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 【滋賀】1〈13〉自〈16〉自

服部  修45諸 新 N国党員

嘉田由紀子69無 新 (元)知事 〈立〉〈国〉〈共〉〈社〉

二之湯武史42自〈岸〉現《1》党参院副幹事長〈公〉

 嘉田・二之湯 激しい戦い

 嘉田と二之湯が激しく競り合っている。野党統一候補となった嘉田は高い知名度を生かし、無党派層の5割強を取り込んだ。「原発ゼロ社会」などを主張し、内閣不支持層の7割弱を固めた。知事時代の実績を強調しながら各地で集会を重ね、政権批判票のさらなる取り込みを図る。

 二之湯は安倍首相ら自民幹部が次々と応援に入り、業界団体などの組織票固めを進める。自民支持層の7割強を固めたが、1割強にとどまっている無党派層の支持拡大が課題だ。女性の支持拡大にも力を入れており、専業主婦からの支持は約4割を押さえ、嘉田の3割強を上回った。

 

 【京都】2〈13〉自・共〈16〉自・民

三上  隆88諸 新 オリーブ党役員

西田 昌司60自〈細〉現《2》党税調幹事〈公〉

倉林 明子58共 現《1》党中央委員

増原 裕子41立 新 経営相談会社長〈国〉

山田 彰久38諸 新 N国党員

 西田リード 倉林・増原接戦

 西田がリードし、倉林と増原が横一線で激しく争っている。

 西田は府議会、京都市議会ともに第1党を占める自民の組織力を生かし、自民支持層の8割弱を固めた。推薦を受ける公明の集会にも積極的に顔を出しており、公明支持層の6割強に浸透した。無党派層でも2割弱を固め、他の候補より優位に立っている。

 倉林は、国会で230回以上質問したという1期目の実績を強調。内閣不支持層の4割弱を固め、立民支持層の2割弱にも食い込んだ。市議を18年間務めた京都市を中心に浸透を図っている。増原は立民の枝野代表が繰り返し応援に入り、立民支持層の6割強を固めた。社民府連の推薦も受けて政権批判票の受け皿を狙うが、内閣不支持層への浸透は3割弱で、倉林に後れを取っている。

 

 【大阪】4〈13〉日維・自・公・共〈16〉自・お維・公・お維

浜田  健53諸 新 安楽会党員

太田 房江68自〈細〉現《1》(元)知事

東   徹52維 現《1》党総務会長

足立美生代47諸 新 オリーブ党役員

亀石 倫子45立 新 弁護士〈社〉

にしゃんた50国 新 タレント

杉  久武43公 現《1》(元)財務政務官

梅村みずほ40維 新 司会業

尾崎 全紀48諸 新 N国党員

数森 圭吾39諸 新 幸福実現党員

辰巳孝太郎42共 現《1》党中央委員

佐々木一郎68諸 新 労働者党員

 東優勢 太田・杉も先行

 東が有利な情勢で、太田と杉がやや先行している。続いて梅村、亀石、辰巳がデッドヒートを展開している。

 東は地盤の大阪市以外でも精力的に集会を開き、維新支持層の約4割を固めた。地域政党・大阪維新の会による大阪での行財政改革や教育無償化などの実績も強調し、支持固めを図っている。

 太田は府知事を2期務めた経験をアピールし、自民支持層の6割弱をまとめた。地方議員の応援も受けて企業・団体からの支持を幅広く取り込む。杉は、街頭演説で10月の消費増税に伴う軽減税率導入に取り組んだ党の実績などを訴え、公明支持層をほぼ固めた。

 梅村は公認決定が公示の半月前と出遅れたが、党幹部との街頭演説を繰り返し、維新支持層の3割弱をまとめた。維新の2議席確保へ、東との票のすみ分けが課題となる。亀石は立民支持層の約7割を固めたほか、無党派層の約1割に浸透した。辰巳は共産支持層の約8割を固め、「森友学園」問題を追及した実績を強調して政権批判票の取り込みを図る。

 【兵庫】3〈13〉自・日維〈16〉自・公・お維

原  博義47諸 新 N国党員

高橋 光男42公 新 党国際局次長〈自〉

安田 真理41立 新 アナウンサー〈社〉

加田 裕之49自 新 (元)県会副議長

清水 貴之45維 現《1》党政調副会長

金田 峰生53共 新 党県常任委員

 加田を追い3氏競る

 加田がややリードし、高橋と安田、清水が競り合っている。

 加田は同僚だった県議らの協力を得て、支援を受ける企業、団体の票固めを進めており、自民支持層の約6割を固めた。18~29歳の3割弱、30歳代の4割弱を固め、特に若者への浸透で他候補に差をつけている。

 高橋は公明の山口代表ら党幹部が続々と応援に入って総力戦を展開し、公明支持層の9割弱を固めた。「与党で2議席」をかけ声に、菅官房長官の応援も得たが、自民支持層への浸透は1割弱となっている。

 安田は連合兵庫の支援を受け、立民支持層の8割弱を固めた。「原発ゼロ」実現を公約に掲げ、内閣不支持層の2割強から支持されている。無党派層の1割強にも浸透する。

 清水は維新支持層の6割強をまとめた。元民放アナウンサーとしての知名度を生かして都市部で街頭演説を繰り返し、1割強に浸透した無党派層の支持拡大に力を入れる。

 

 【奈良】1〈13〉自〈16〉自

田中 孝子64諸 新 幸福実現党員

堀井  巌53自〈細〉現《1》(元)外務政務官〈公〉

西田 一美58無 新 連合奈良会長〈立〉〈国〉〈社〉

 堀井 自民支持層固める

 堀井が頭一つ抜け出している。自民を支援する医療や農業などの業界団体計250以上から推薦を受け、組織戦を展開。県選出の全議席を占める自民の衆参両院議員や、地方議員の支援を得て、自民支持層の約8割を固めた。維新支持層の約4割にも浸透するが、1割強にとどまる無党派層の支持拡大が課題だ。

 野党統一候補の西田は、会長を務める連合奈良などの組織票を固め、立民支持層の8割強をまとめた。無党派層の3割強、内閣不支持層の6割弱に浸透しているが、さらなる取り込みを狙い、都市部に野党各党幹部が応援に入って知名度の向上を図る。

 

 【和歌山】1〈13〉自〈16〉自

藤井 幹雄58無 新 弁護士〈立〉〈国〉〈社〉

世耕 弘成56自〈細〉現《4》経済産業相〈公〉

 世耕 1500の企業・団体支援

 世耕が戦いを優位に進めている。公示後はほぼ県外の応援に回っているが、安倍首相に近い重要閣僚として高めた知名度を生かし、自民支持層の約9割、無党派層の4割強を固めた。「全国トップの得票率での当選」を目標に掲げる。自公の地方議員に加え、推薦を受けた約1500の企業や団体などの支援を得て、支持固めを進めている。

 野党統一候補の藤井は「安倍政権の暴走を止める」をスローガンに、内閣不支持層の4割強に浸透した。政権批判票のさらなる取り込みを図っている。無党派層の支持は2割強にとどまり、世耕に後れを取っている。

 【富山】1〈13〉自〈16〉自

西尾 政英58国 新 (元)衆院議員秘書〈立〉〈社〉

堂故  茂66自〈竹〉現《1》参院農水委員長〈公〉

 堂故 前回票超え目標

 堂故が安定した戦いを展開している。初当選した13年参院選で獲得した約33万票を超える得票を目標に掲げる。衆参両院の県内計5議席を自民が独占する強固な地盤を生かして組織戦を展開し、自民支持層の約9割を固めた。県西部の氷見市長を4期務めた堂故が、比較的なじみの薄い富山市や県東部でどこまで支持を拡大できるかが注目される。

 西尾は野党統一候補として「反自民」票の結集を狙い、連合富山の推薦も受ける。内閣不支持層の約5割に浸透したが、無党派層からの支持は3割強にとどまっている。

 

 【石川】1〈13〉自〈16〉自

山田 修路65自〈細〉現《1》(元)総務政務官〈公〉

田辺  徹58国 新 (元)オペラ歌手〈立〉〈社〉

 山田 公明から全面支援

 山田が優位に立っている。水産庁長官を務めた官僚時代の人脈や、総務政務官を務めた1期の実績をアピールし、自民支持層の9割弱を固めた。自民が議席を独占する県選出の衆参両院議員5人のほか、同党県議、市議がフル稼働し、公明からも全面支援を受ける。農林水産業の振興などを訴え、無党派層の3割強にも浸透する。野党統一候補の田辺は都市部での街頭演説を繰り返し、知名度アップに努めるが、無党派層の支持は約2割にとどまっている。立民支持層の8割強を固めたが、内閣不支持層からの支持は5割弱で、政権批判票をまとめ切れていない。

 

 【福井】1〈13〉自〈16〉自

山田 和雄52共 新 党県常任委員

嶋谷 昌美48諸 新 N国党員

滝波 宏文47自〈細〉現《1》経済産業政務官〈公〉

 滝波 安定した戦い

 滝波が安定した戦いを展開している。4月の知事選での対応を巡り自民県連との関係悪化が懸念されていたが、党幹部の仲裁で結束し、自民支持層の9割弱をまとめた。約600の業界団体・企業から推薦を受け、組織固めを図る。1期目で経済産業政務官を務めた実績から地方経済の活性化などを訴え、無党派層からも約3割の支持を得ている。

 全国32の1人区で唯一、共産公認の野党統一候補の山田は、連合福井が積極的に支援せず、立民支持層からは5割強の支持にとどまっている。無党派層からの支持でも1割強で、滝波に後れを取っている。

 

 【山梨】1〈13〉自〈16〉民

森屋  宏62自〈岸〉現《1》(元)党副幹事長〈公〉

市来 伴子41無 新 (元)杉並区議〈公〉〈国〉〈共〉

猪野 恵司35諸 新 N国党員

 森屋 首長や有力団体支持

 森屋が安定した戦いを進めている。森屋は、組織力をフル活用する上に、自民の党籍を持つ長崎幸太郎知事の全面的な支援を受けており、自民支持層の8割弱をまとめた。県内自治体の首長や有力団体からも支持を受け、商工自営・自由業の6割弱が支持した。無党派層の支持は2割弱にとどまる。

 市来は野党統一候補として、社民県連も支持。立民県連が中心となって知名度不足の解消を図り、立民支持層の9割弱、無党派層の約3割に浸透した。憲法改正反対を訴える市民団体などとも連携して政権批判票の取り込みを狙い、内閣不支持層の約5割を押さえた。

 【長野】1〈13〉自・民主〈16〉民

羽田雄一郎51国 現《4》(元)国土交通相〈立〉〈共〉〈社〉

斎藤 好明69諸 新 労働者党員

小松  裕57自 新 (元)衆院議員〈公〉

古谷  孝43諸 新 N国党員

 羽田 高齢者支持厚く

 羽田がややリードし、小松が追いかける展開だ。野党統一候補の羽田は、国民支持層の8割弱、立民支持層の約9割をまとめた。野党系市民団体との連携などを強調し、内閣不支持層の7割弱、無党派層の4割強を固めた。高齢者の支持が厚く、60歳代、70歳以上で約5割に浸透し、小松を引き離した。小松は、改選定数が1減となった16年参院選で自民候補が野党統一候補に敗れたため、長野選挙区での与党の議席維持を訴え、自民支持層の約7割を固めた。国会議員や県議らが後援団体を総動員するが、無党派層の支持は2割弱にとどまる。

 

 【岐阜】1〈13〉自〈16〉自

大野 泰正60自〈細〉現《1》(元)国交政務官〈公〉

梅村 慎一48立 新 司法書士〈国〉

坂本 雅彦47諸 新 N国党員

 大野 無党派層掘り起こしへ

 大野が優位に立っている。大野は、業界団体から多数の推薦を取り付け、自民支持層の8割弱をまとめた。大規模集会を開くほか、県内各地をこまめに回り、1割強にとどまる無党派層の掘り起こしを図る。追い上げを受ける大票田の岐阜市などでの票固めも急ぐ。

 野党統一候補の梅村は、立民支持層の約9割を押さえた。共産、社民の県組織の支援も受け、内閣不支持層の5割近くを固めた。無党派層の2割強からも支持を得ている。連合岐阜の組織力もフル活用しているが、給与所得者からの支持は約2割で、4割強に浸透する大野に及んでいない。

 

 【静岡】2〈13〉自・民主〈16〉自・民

牧野 京夫60自〈竹〉現《2》国土交通副大臣〈公〉

徳川 家広54立 新 政治経済評論家

榛葉賀津也52国 現《3》党参院幹事長

鈴木 千佳48共 新 党県常任委員

畑山 浩一49諸 新 N国党員

 牧野・榛葉リード

 牧野が頭一つ抜け出し、榛葉も一歩リード、徳川が追いかける展開だ。牧野は国土交通副大臣としての実績を掲げ、南海トラフ巨大地震などに備えた防災・減災対策を訴える。他の候補を圧倒する組織力を誇り、自民支持層の7割弱をまとめた。

 榛葉は野党乱立の構図を受け、「反対よりも提案」などを掲げて他の野党と一線を画する戦略で臨んでいる。国民支持層の9割強をまとめ、無党派層の3割弱に浸透した。連合静岡の推薦も取り付け、組織戦を展開する。徳川は、憲法改正反対や原子力発電所の廃炉を掲げて政権批判票の取り込みを図り、立民支持層の6割近くを固めた。内閣不支持層からの支持は榛葉、徳川がほぼ分け合っている。半数近くが投票先を明らかにしていない無党派層の動向も、今後の情勢を左右しそうだ。

 

 【愛知】4〈13〉自・民主・み〈16〉自・民・公・民

安江 伸夫32公 新 弁護士〈自〉

橋本  勉65諸 新 オリーブ党役員

大塚 耕平59国 現《3》党代表代行

須山 初美40共 新 党県常任委員

古川  均65諸 新 労働者党員

平山 良平71社 新 党県副代表

石井  均54無 新 (元)銀行員

岬  麻紀50維 新 アナウンサー

酒井 庸行67自〈細〉現《1》(元)内閣府政務官

田島麻衣子42立 新 (元)国連職員

牛田 宏幸48諸 新 安楽会党員

末永友香梨37諸 新 N国党員

 酒井・大塚優位 4氏横一線

 改選定数が16年に1増えた。酒井、大塚が優位に戦いを進め、続いて田島、安江、岬、須山が横一線で猛追している。

 13年参院選で、愛知選挙区史上最多の約105万票を得た酒井は、企業、団体回りで組織を固め、自民支持層の6割強を押さえた。

 大塚は、連合愛知の傘下にある労組の大半から支援を受ける。旧民進党代表を務めた実績もアピールし、国民支持層の9割強に加えて立民支持層の3割弱にも食い込んだ。

 大塚とともに連合愛知の推薦を受ける田島は、自治労などへの浸透を図り、立民支持層の約6割を固めた。だが、無党派層からの支持が1割弱にとどまり、不安材料だ。安江は支持母体の創価学会が精力的に動き、推薦を受ける自民とも連携して「与党で2議席」をアピールする。公明支持層の8割弱をまとめたが、自民支持層には浸透していない。

 岬は、連携する地域政党・減税日本代表の河村たかし名古屋市長の知名度を頼りに市内で集中的に活動するが、広がりを欠いている。須山は共産支持層の8割弱を固めた。

 

 【三重】1〈13〉自〈16〉民

吉川 有美45自 現《1》党女性局次長〈公〉

門田 節代51諸 新 N国党員

芳野 正英44無 新 (元)県議〈立〉〈国〉

 吉川を芳野追う

 吉川がややリードし、芳野が追いかける展開だ。吉川はインフラ(社会基盤)整備など安倍内閣の実績を強調。菅官房長官や甘利明選挙対策委員長ら党幹部も相次いで選挙区へ応援に入り、自民支持層の約8割をまとめた。女性活躍や子育て支援の充実も訴え、女性票の約4割を取り込んだ。芳野は、野党統一候補として、安全保障関連法の廃止などを訴え、立民支持層の7割強に浸透する。知名度アップに向けて、旧民進党で代表を務めた岡田克也衆院議員(三重3区)と県内各地を巡るほか、市民団体とも連携を図り、2割強の支持にとどまる無党派層への浸透を目指す。

 

 【鳥取・島根】1〈13〉(鳥取)自・(島根)自〈16〉自

舞立 昇治43自〈石破〉現《1》内閣府政務官〈公〉

中林 佳子73無 新 (元)衆院議員〈共〉

黒瀬 信明34諸 新 N国党員

 舞立 課題の島根支持4割

 舞立が戦いを優位に進めている。鳥取が地盤の舞立は、知名度不足が課題の島根で遊説を増やし、同県内でも4割程度の支持を得た。保守分裂となった4月の島根県知事選を契機に、県議会の自民会派は二つに分かれたが、双方から支援の約束を取り付けた。不在がちになる鳥取側では自民の石破茂・元幹事長らが選挙カーを走らせ、選挙区全体では自民支持層の8割弱を固めた。

 野党統一候補の中林は、年金制度改革などを訴えて無党派層の2割強に浸透。自主投票を決めた立民支持層の約6割を固めた。

 

 【岡山】1〈13〉自〈16〉自

石井 正弘73自〈細〉現《1》(元)知事〈公〉

原田 謙介33立 新 (元)NPO代表〈国〉〈社〉

越智 寛之45諸 新 N国党員

 石井 組織固め着々

 石井が頭一つ抜け出している。旧建設省出身で河川行政に携わった経験や、知事を4期務めた実績、東京一極集中の是正などを掲げ、自民支持層の約8割、無党派層の3割弱をまとめた。約600の業界団体や企業から推薦を得るなど、組織固めを着実に進めており、商工自営・自由業の約6割、給与所得者の4割強に浸透している。

 野党統一候補の原田は立民支持層の8割強をまとめた。共産の県委員会からも推薦を受け、内閣不支持層の5割弱の支持を固めた。1割強の支持にとどまった無党派層で、どこまで浸透できるかが今後の課題だ。

 選挙区選の情勢分析<3>はこちら

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691355 0 参院選2019 2019/07/15 05:00:00 2019/09/19 15:41:14

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