[スキャナー]与党 1人区で攻勢…参院選中盤情勢 

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

野党 巻き返し躍起

 読売新聞社の参院選中盤情勢調査では自民、公明両党の堅調な戦いぶりが目立つ。勝敗を左右する全国32の「1人区」(改選定数1)の多くで自民党候補が野党統一候補に先行している。与野党は残りの選挙戦で投票先を決めていない有権者への働きかけに全力を挙げる。(政治部 中田征志、原尚吾)

 菅官房長官は14日、参院選の応援のため、郷里の秋田県を訪れた。秋田も改選定数1の1人区だ。大仙市で街頭演説し、「大接戦だ。何としても勝たせていただきたい」と自民党候補への支持を呼びかけた。

 秋田は前回2016年参院選で、自民党が東北6県では唯一勝利した。しかし、今回は地上配備型迎撃システム「イージスアショア」の配備問題のあおりを受け、読売新聞社の中盤情勢調査で野党統一候補と接戦を繰り広げている。テコ入れのため、安倍首相(自民党総裁)も13日に現地入りし、イージスアショア配備をめぐる防衛省調査の誤りを陳謝した。

 与野党がデッドヒートを展開している1人区は、秋田をはじめ、岩手、宮城、山形、新潟、滋賀、大分の7選挙区だ。16年参院選に引き続き、自民党は東北での苦戦が目立つ。

 保守地盤の厚い北関東や北陸、西日本などの計22選挙区では、自民党候補が野党統一候補に先行している。16年参院選で野党統一候補に敗れた山梨は頭一つ抜け出し、青森、福島、三重も一歩リードした。野党統一候補を追いかける選挙区は、長野、愛媛、沖縄の3選挙区だけだ。

 ただ、自民党内は楽観ムードには程遠い。接戦区が多く、「取りこぼしが重なれば10選挙区ぐらい落とす恐れもある」(幹部)ためだ。首相は15日夜、党本部で二階幹事長らと選挙終盤の戦略を練る予定だ。接戦区を中心に党幹部らを集中投入する方針を確認するとみられる。

 野党側も巻き返しに躍起だ。立憲民主党の枝野代表は14日、大阪市で記者団に「1人区では、自民党を倒すために連携は着実に進んでいる」と強調した。

 野党各党が意識するのは、無党派層への働きかけだ。野党統一候補32人のうち18人は、党派色を薄めて幅広い支援を得ようと、無所属で出馬した。その結果、主要野党の支援を受けない他の無所属候補と区別しづらくなった面もある。立民、国民民主、共産の3党は「野党統一候補」であることを示すシールを候補のポスターに貼るなどして、差別化を図る。

 国民の玉木代表は14日、滋賀県草津市で記者団に、「(主要野党で)まとまっているつもりだが(野党統一候補であることを)知られていない。主要野党が推す候補なんだということを前面に出し、浸透させたい」と力を込めた。

複数区 自民2議席確保も

 全国13の複数区では、各党の候補者が激しく競り合っている選挙区が多い。

 自民党は全複数区で議席確保が確実な情勢だ。2人目の候補者を立てた東京、北海道、千葉、広島の4選挙区で2議席目を獲得できるかが焦点だ。

 改選定数6の東京では、現職の丸川珠代氏が抜け出す一方、同じく現職の武見敬三氏が立憲民主党、日本維新の会の候補者と競っている。改選定数3の北海道と千葉では、共産党と3番目の議席を争う。

 改選定数2の広島では、現職と新人の2人が、無所属の現職と三つどもえの戦いとなっている。安倍首相(自民党総裁)は14日、広島市で街頭演説し「どうしても2人当選させなければいけない」と訴えた。

 公明党は、候補を立てた7選挙区の全勝を目指すが、神奈川、愛知、兵庫は当落線上で競っている。

 野党は、立民が枝野代表の地元・埼玉や現職のいる神奈川、千葉など6選挙区で先行している。新人2人を擁立した東京でも、ともに当選する可能性がある。

 国民民主党は、愛知のほか、立民が新人候補を擁立した静岡で議席を死守する見通しだ。維新は地元・大阪で2議席目をうかがうほか、東京、神奈川などの候補も当落線上で争っている。

立民・国民合計 旧民進届かずか

 旧民進党から分裂した立憲民主、国民民主両党の獲得議席の合計は今回、20~30議席となる見込みだ。公認候補で比べると、2016年の前回参院選で旧民進党が得た32議席(選挙区選21、比例選11)には届かない見通しとなっている。

 今回の参院選では、選挙区選で立民が8~12議席、国民が2~3議席を獲得しそうな情勢だ。比例選では、立民が8~12議席、国民が2~3議席を確保する可能性がある。

 このほか、1人区で立民、国民が擁立を主導した無所属候補2~7人に当選の見込みがある。両党公認候補の当選見込み数と合わせると、獲得議席は計22~37となる。これら無所属候補が当選後、立民か国民入りすれば、旧民進党が前回参院選で得た議席を上回ることもありうる。

無断転載禁止
691413 0 参院選2019 2019/07/15 05:00:00 2019/09/19 15:41:18

候補者

ピックアップ

読売新聞購読申し込み_東京2020オリンピックパラリンピックキャンペーン

アクセスランキング

 


東京オリンピックパラリンピックオフィシャル新聞パートナー

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
The Japan News
発言小町
OTEKOMACHI
ささっとー
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
挑むKANSAI
読売新聞社からのお知らせ