[街角で 参院選2019]<大槌町・仮設団地>生活再建 道筋つけて

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 東日本大震災の被災地では仮設住宅の閉鎖が進み、岩手県ではピークだった2012年の319か所(約1万3230戸入居)から、現在は121か所(約560戸入居)にまで集約された。来年3月末には、その多くも閉鎖される。新たな住まいの準備を進める人がいる一方で、次の行き先が決まらず不安を抱える人もいる。

 大槌町にある大槌第5仮設団地(約140戸分)に入居しているのは約40戸。上野緑さん(33)は、夫と小学2~6年の息子4人の計6人で2部屋に暮らす。自宅は震災の津波で全壊した。家族は無事だったが、犠牲になった親戚もいた。

 いま町内に自宅を再建中で、8月末に完成する。「やっと心機一転できる」と喜ぶが、気がかりなのが育ち盛りの子供たちの生活環境だ。「公園はボール遊びが禁止で、水泳を習わせたくても施設がない。結局、家でテレビやインターネットを見るだけ」と話す。町を離れる人も少なくない中、「地域の将来のためにも、子育て環境を充実させてほしい」とため息をつく。

        ◎

 同じ仮設住宅に長女と暮らす三浦郁子さん(84)も、自宅が津波で全壊した。だが、震災当時は長男が暮らす東京都内に一時的に住民登録していたため、罹災りさい証明を申請できず、災害公営住宅に入れないでいる。自宅を再建する余裕はない。「古くなった仮設住宅は、カビ臭くて息苦しい。被災者一人一人について、暮らしを支える方策を考えてもらいたい」と訴える。

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 震災から8年4か月が過ぎ、仮設住宅には被災者だけでなく、復興事業に携わる人も暮らしている。町の小鎚こづち第8仮設団地に妻と3歳の娘と暮らす藤原朋さん(34)は、町の復興推進隊員として2年前に宮城県から来た。被災者の声を町へつなぐ調整役として、「被災地が自立して復興できるように、地方分権を進める人に投票したい」と語った。

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694687 0 参院選2019 2019/07/17 15:00:00 2019/09/19 15:41:07

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