[街角で 参院選2019]<下町・墨田区>ものづくり 活発化政策を

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中小企業のものづくりについて語る浜野慶一さん(中央)(11日、東京都墨田区で)
中小企業のものづくりについて語る浜野慶一さん(中央)(11日、東京都墨田区で)

 カシャン、カシャン――。職人が機械を操り、金型を作る音が響く。東京の下町・墨田区は、町工場が点在するものづくりの街でもある。金属加工会社「浜野製作所」もその一つだ。

 「数か月前からかな。景気に冷え込みを感じ始めたのは」。従業員53人を束ねる浜野慶一社長(56)の関心事は、米中貿易摩擦の影響だ。同社は自動車や医療機器、家電などの部品を製造している。中国の景気が落ち込めば、メーカーの中国向け輸出が減り、町工場の経営にも影を落とす。「国際的な経済戦争と無縁ではない。中小企業が元気になるような外交や経済政策にしてほしい」と訴える。

     ◎

 「どら焼きくださーい」。墨田区の和菓子店「白樺」は客足が絶えない。代表の根本幸治さん(39)は「どら焼きやもなかのあんこは北海道産小豆100%です」とこだわりを語る。だが、昨年の長雨などで北海道の小豆は不作になり、仕入れ値が急騰した。根本さんは「味が変わるため、別の産地の小豆は使えず、多くの和菓子店が困っている。農家を支援する政策に期待したい」と訴える。

     ◎

 墨田区のシンボル・東京スカイツリーに行くと、近くに銭湯「大黒湯」があった。店主の新保卓也さん(40)は「2012年にスカイツリーができる前から再開発が進み、古いアパートが消えて常連客が日に日に減った」と語る。

 そこで14年に改装し、スカイツリーを眺められる露天風呂やウッドデッキを作るなどして新しい客をつかんだ。ただ、新保さんが昨年11月に経営を引き継いだ区内の別の銭湯は客足が鈍い。「下町文化の銭湯の灯を消したくない。どう次代に残すか、政治家も考えてほしい」。新保さんの願いだ。

無断転載禁止
698539 0 参院選2019 2019/07/19 15:00:00 2019/09/19 15:44:14 参院選連載「託す」用、中小企業の物作りについて語る、浜野慶一さん(中央)(11日、東京都墨田区で)=園田寛志郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190719-OYT1I50041-T.jpg?type=thumbnail

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