野党共闘伸び悩む…「年金」争点化、論戦深まらず

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インタビューを終えた立憲民主党の枝野代表(21日午後11時30分、東京都港区で)=関口寛人撮影
インタビューを終えた立憲民主党の枝野代表(21日午後11時30分、東京都港区で)=関口寛人撮影

 野党は、全国32の改選定数1の「1人区」で候補を一本化する「野党共闘」で挑んだものの、10勝にとどまり、2016年参院選で挙げた11勝以上という目標に届かなかった。老後資金「2000万円不足」などの年金問題を主要な争点に掲げたが、政策的な議論は深まらなかった。

 野党側は街頭演説などで、年金問題を巡り、政府が金融審議会報告書の受け取りを拒否したことをやり玉にあげ、政権の体質批判や将来不安をあおることに時間を費やした。給付と負担のバランスなどの年金制度の具体論や財源の議論に踏み込むことは少なく、結果的に「論戦は低調に終わった」(自民党幹部)。

 憲法改正を巡っても、共産党の志位委員長が積極的に改憲批判を繰り返す一方で、立憲民主党の枝野、国民民主党の玉木両代表が演説で触れる機会はほとんどなく、与党から「憲法でも、年金でも、言っていることがバラバラだ」(安倍首相)と批判される場面もあった。

 1人区の野党共闘は、立民、国民、共産、社民の4党が行い、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」も全面的に協力した。東北では16年の参院選に続き勝ち越した。関西、四国、九州でも議席を獲得した。

 17年衆院選をきっかけに野党が多党化し、候補一本化の効果は限定的だったとの指摘もある。全1人区の半数以上の18選挙区の候補が、各党からの支援を得やすくしようと無所属で出馬した。しかし、各党幹部は比例票上積みや公認候補の支援のため、大票田の複数区での応援を重視し、8選挙区での勝利に終わった。

 立民の枝野氏は21日夜のテレビ東京の番組で、「今回の経験を生かし、次の衆院選では、しっかりと政権交代に向けたチームを組んでいける」と述べた。ただ、立民幹部は、「民進党が分裂した後遺症が大きかった」と語った。

無断転載禁止
701908 0 参院選2019 2019/07/22 05:00:00 2019/09/19 15:46:08 報道各社の中継インタビューを終えた立憲民主党の枝野代表(21日午後11時30分、東京都港区の立憲民主党開票センターで)=関口寛人撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190722-OYT1I50031-T.jpg?type=thumbnail

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