自民 連立深化図る…単独過半数届かず 公明存在感

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当選確実となった候補者の名前に笑顔でバラをつける安倍首相(中央)と二階幹事長(左から2人目)ら(21日午後9時57分、自民党本部で)=青山謙太郎撮影
当選確実となった候補者の名前に笑顔でバラをつける安倍首相(中央)と二階幹事長(左から2人目)ら(21日午後9時57分、自民党本部で)=青山謙太郎撮影

 参院選の勝利を受け、安倍首相は長期政権の総仕上げに臨む。参院での自民党単独過半数は失ったため、今後の政権運営や首相が目指す憲法改正の実現には、これまでに増して公明党との協調がカギを握りそうだ。

 

改憲 国民に秋波

 首相は21日夜のラジオ番組で、今後の政権運営について「残された課題、様々な課題がある。与党一丸となって結果を出すべく、努力を重ねていきたい」と語った。

 首相の党総裁任期は2021年9月までだが、今回の結果を踏まえ、党内では総裁連続4選を期待する声も出ている。自民党の二階幹事長は党本部で記者団に対し、「(4選に向け)大いに国民の期待は集まっている」と語った。4選には党則改正が必要となるが、「首相の考えに基づき、党として考えていきたい」と述べた。

 一方、16年参院選後、27年ぶりに取り戻した参院での自民単独過半数には届かなかった。1999年に始まった自公両党の連立政権は約20年に及び、ただちに政権運営に与える影響はないとみられるが、安全保障や福祉政策で公明党への配慮が必要になる場面が増えそうだ。

 首相は選挙戦で、衆参憲法審査会での議論に一部野党が応じないとして、「憲法を議論する党を選ぶのか、審議を全くしない党を選ぶのかを決める選挙だ」と何度も訴えた。

 21日夜のテレビ番組で、首相は「『議論すべきではないか』という国民の審判だ。選挙結果を受けて、憲法審査会で少なくとも議論を進めていただきたい」と強調。「残された(総裁)任期の中で憲法改正に臨んでいきたい」と述べた。

 ただ、公明党の山口代表はテレビ番組で、首相が意欲を示す自衛隊を明記する9条改正案について、「自衛隊はほとんどの国民が容認している。それをあえて(憲法に)書く意味があるのか議論を尽くす必要がある」と慎重姿勢を示した。

 さらに、与党と憲法改正に前向きな日本維新の会、無所属を含む勢力は国会発議に必要な3分の2を割り込み、野党側との協調が不可欠となる。

 自民党は秋の臨時国会で、積み残しの国民投票法改正案の採決に応じるよう野党に求める方針だ。立憲民主党や国民民主党が主張するCM規制の議論先行も検討するが、立民は安倍内閣での改憲に反対しており、論議はかみ合いそうにない。

 首相はテレビ番組で「国民民主党の中には、議論は少なくともしていくという考えの方もいる。積極的に呼びかけていくべきだ」と述べ、国民に秋波を送った。自民党では、維新との連携に加え、国民からの「一本釣り」を期待する向きもある。

無断転載禁止
701934 0 参院選2019 2019/07/22 05:00:00 2019/09/19 15:46:12 当選確実の報を受け、候補者の名前に笑顔でバラをつける安倍首相(中央)(21日午後9時57分、自民党本部で)=青山謙太郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190722-OYT1I50036-T.jpg?type=thumbnail

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