酔いしれる丸川陣営、武見陣営は反発…自民都連しこり

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参院選最後の訴えで安倍首相(中央)と気勢を上げた丸川さん(右)と武見さん。2倍以上の得票差となり、2人の関係が遠ざかった(20日、JR秋葉原駅前で)=池谷美帆撮影
参院選最後の訴えで安倍首相(中央)と気勢を上げた丸川さん(右)と武見さん。2倍以上の得票差となり、2人の関係が遠ざかった(20日、JR秋葉原駅前で)=池谷美帆撮影

 20人が立候補して激戦となった参院選東京選挙区で、自民党は現有2議席を死守した。中でも丸川珠代さんは自身最多の114万票余りを獲得。党東京都連は小池知事と対決する来年の知事選に向けた「前哨戦」の勝利に酔いしれた。だが、その陰には支援組織の振り分けを直前まで受けられず、5選が危ぶまれた武見敬三さん陣営の反発も見え隠れし、しこりを残す結末となった。

 「丁寧な温かい選挙をさせてもらい、心から感謝したい」。21日午後8時過ぎ、いち早く当選を確実にした丸川さんが事務所で破顔した。選挙期間中に繰り返された個人演説会で、都連は「ノルマは来場者500人」を掲げて国会議員や都議らを動員。1200人が集まったこともあった。

 都連執行部の念頭にあったのは来年の都知事選だ。自民が苦杯をなめた前回知事選、都議選を経て、対立を続けた小池知事との亀裂は修復不可能となりつつあり、都連は対抗馬を擁立する方針を決定している。参院選中も抜群の知名度を誇る丸川さんに「知事選でも当選だ」と公言する議員がいれば、都連関係者も「仮に知事選に出馬しなくても、大勝すること自体が『自民復権』の象徴になる」と「丸川推し」の思惑を隠さない。結果、丸川さんの得票は2013年参院選を約10万票上回った。

 このあおりも受け、武見さんは同年選に続いて野党の新人候補にも追い抜かれ、最下位当選に沈んだ。日付をまたいでようやく当選確実の報を受けた武見さんは、都医師会館に集まった支持者を前に「本当に厳しい戦いだった。心からの支援をしてくれる多くの人と出会えた」と頭を下げた。だが、その場には多くの都連幹部が姿を見せなかった。

 関係者によると、武見さんはかつて、都連所属国会議員の会合で「真っ向から対立するのではなく、一緒にやったらどうか」などと小池知事との協調路線を提案し、都連幹部の逆鱗げきりんに触れたという。都連は今年に入っても、3人目の候補として女性元プロテニス選手らに打診したとされ、武見陣営からは「都連は武見を落とそうとしているのではないか」という声も漏れた。

 ただ、都議会自民党が都議や前都議らの意向を確認したところ、丸川、武見双方の支援者数はほぼ拮抗きっこう。都連が必ずしも一枚岩ではないことも浮き彫りになり、結論は「支援調整をしない自由競争」に落ち着いた。

 情勢に危機感を抱いた党本部が主導して調整に動いたのは投開票日の数日前。「同じ最下位だとしても、今回は自力の部分が大きい」。武見陣営は選挙戦をこう振り返った。武見さんと大学の同級生で、陣営幹部を務めた三宅茂樹都議がこの日、ともに戦った都議や区議らとステージに上がって語りかけると、会場は異様な雰囲気に包まれた。「ここに立っている人たちはみんな勇気がある人。みんな我慢をして、耐えて耐えてこの戦いに挑んだことを忘れないでほしい」

(石原宗明、佐藤果林)

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704280 0 参院選2019 2019/07/23 14:49:00 2019/09/19 15:45:41 参院選最後の訴えで安倍首相(中央)と気勢を上げる武見敬三さん(左)と丸川珠代さん(20日、JR秋葉原駅前で)=池谷美帆撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190723-OYT1I50027-T.jpg?type=thumbnail

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