[参院選2022]公明の自民候補推薦に遅れ…地方で調整が足かせ

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 与野党が参院選に向けた準備を加速させる中、公明党による自民党候補への推薦決定が遅れる異例の事態となっている。両党の地方組織に協議を委ねる方式が足かせとなり、進展はまだら模様だ。自民候補にとって公明側の動きは当落を左右しかねず、焦りの色も見え始めている。

参院選「比例票」から考える…キーワードは「東日本」「800万」「2%」

半数のみ

 公明の石井幹事長は20日の記者会見で、「自公で過半数を取れるよう選挙協力をしっかりとしていきたい」と述べ、両党の協力関係を強調した。両党は今回、2016、19年の参院選で実施した党本部主導による一括の「相互推薦」を見送った。代わりに選挙区ごとに地方組織間で調整を進め、党本部が推薦を追認する手法を採っている。

 自民側は3月17日、埼玉、神奈川、愛知、兵庫、福岡の5選挙区で、自民候補と競合する公明の現職5人への推薦を決定。公明が候補を擁立しない選挙区では自民候補の推薦を求め、公明は4月14日に栃木など3選挙区で推薦を決めて以降、6回にわたり推薦を出した。

 ただ、協力対象の「1人区」を中心とした38選挙区のうち、推薦の決定は半数の19選挙区にとどまる。ともに夏に参院選が行われた19年は前年の12月に、16年は3月下旬に相互推薦が決まっており、遅れが目立つ。

温度差

 すんなり推薦が決まらないのは、地域によって自公の協力関係に温度差があるためだ。

 岡山選挙区(改選定数1)では、自民現職が今年1月、自身のツイッターに、公明からの推薦を求めない趣旨の書き込みをするなどして関係がこじれている。同選挙区で公明の基礎票は、10万票前後とされる。16年参院選でこの自民現職と次点との差は約11万票で、自民県連幹部は「公明の推薦が得られなければ厳しい戦いになる」と危機感を強める。

 新潟選挙区(同)の自民新人は今月12日、公明新潟県本部の会合に初めて出席した。公明側は「来るのが遅い。公示は近づくが、距離は近づいていない」と突き放しており、推薦決定の見通しは立たない。

 自民にとっては、推薦が決まっても公明支持者への周知には一定の時間がかかるほか、チラシなどへの記載が間に合わない可能性もあり、選挙戦への影響は避けられない。

 もっとも、公明が相互推薦を見送った背景には、比例票などで自民から十分な選挙協力が得られていないとの不満がある。公明幹部は「一部の選挙区では推薦を出せない可能性は十分にある」とけん制している。

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3019892 0 参院選 2022/05/22 05:00:00 2022/05/27 10:38:38 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/05/20220522-OYT1I50014-T.jpg?type=thumbnail

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