参院選「比例票」から考える…キーワードは「東日本」「800万」「2%」

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解説動画「公明・維新・社民の比例票に着目」

 参院選が22日に公示されました。読売新聞のベテラン政治記者、吉田清久編集委員と鈴木美潮専門委員による解説動画も今回(24日配信済み)で6本目。今回のテーマは、比例選にかける各党の切実な思いです。公明党、日本維新の会、社民党の3党を取り上げて、選挙戦を展望しました。投票前にぜひ一度、視聴してみてください。あわせて、動画のエッセンスをご紹介します。(デジタル編集部・森山雄太)

公明 7選挙区全勝…東京、兵庫など

動画

 >>動画<中>は、 こちらから

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 参院選の比例選は、全国を1つの大きな区として考え、政党名と個人名票の合計に基づきドント方式で議席が配分されます。選挙区選では当選ラインに入り込めず議席を得るのが難しい小政党にとっても、得票に応じて一定数の議席を得られるチャンスがあると言えます。

東日本の大都市圏を足がかりに「全国政党」へ

 維新は、昨年の衆院選で公示前の11議席から3倍以上に伸ばし、全国政党化の足がかりを作ったと言われています。大阪で候補を立てた15小選挙区全てで勝ったことも大きな要因でしたが、実は比例代表でも北海道ブロックを除く全ブロックで議席を獲得しているのです。

 本拠地の大阪以外でも維新が浸透してきたことが、ここ最近の国政選のデータからも読み取れます。2017年衆院選から昨年の衆院選への比例票の伸びを見ると、大阪では約1・8倍です。もちろんこれでも伸びていると言えますが、実は、埼玉では約3倍となり、大阪を上回る伸びを見せています。同じ関東の千葉も、約3倍と同様の伸びを示しています。

 今回、維新は立民に代わって比例選で野党第1党を目指すとしています。そのため、地盤ではない東日本でも積極に選挙区へ擁立しました。2019年の前回参院選では擁立せずに「空白区」だった12府県の選挙区に候補を立てています。そのうち半分の5県は東日本で、宮城などの1人区も含まれます。埼玉、千葉で比例票を伸ばしていることからもわかるように、東日本ではまだまだ比例票を掘り起こせる余地が大きいと考えているようです。

目標高すぎ?「比例で800万票」の背景は?

 公明党は前回参院選と同じ東京や神奈川など都市部の7選挙区に候補者を立て、全員当選を目指します。一方、比例選では現職の5人を含む17人を立て、目標にこだわって挑んでいます。同党を巡っては、支持母体の創価学会の高齢化や若い会員の選挙離れなどで、思うような得票になっていないとの指摘があり、それを払拭したい考えです。

 山口代表は今回の目標を800万票としました。800万票超えは、2009年衆院選を最後に記録しておらず、前回参院選では約650万票にまで落ち込んでいるのです。目標を達成できるかどうかは、比例選候補の当落に直結します。比例選での7議席確保は直近3回の参院選で守ってきたラインであり、党として割り込ませるわけにはいきません。

 また、高いとも思われる目標を掲げるのは、連立与党である自民党に対して一定の発言力を保ち、存在感を発揮するためでもあります。与党が参院選を無難に乗り切れば、安全保障や憲法改正を巡る議論など重いテーマが待ち受けており、公明党の主張を少しでも自民党に飲んでもらうには「数の力」は重要です。

かつての大政党と「2%」の壁

 社民党を巡るキーワードは、比例選の得票率「2%」です。公職選挙法の規定で、この参院選で得票率が2%を超えないと政党要件を失い、衆院選で小選挙区と比例代表に重複立候補できないなどの制約を受けることになります。最近の国政選での得票率(比例代表)をみると、まさに2%を超えたり、超えなかったり。維新、公明とは、ある種異なり、クリアしなければならない明確な一線が突き付けられていると言えます。

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3117147 0 参院選 2022/06/27 12:00:00 2022/06/29 19:55:43 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/06/20220624-OYT8I50072-T.jpg?type=thumbnail

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