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政治を志す人や議員への嫌がらせ「票ハラスメント(票ハラ)」対策が課題となる中、参院選には、過去最多の181人の女性が立候補した。有権者が投票の見返りに候補者に様々な要求をする票ハラは、女性や若者らの政治参加の障害になるとも指摘されており、国や地方議会が対策に乗り出している。
握手や撮影で
「笑顔で受け流すしかない」。近畿で活動する女性候補は公示前の今月中旬、票ハラについてあきらめ顔で話した。
新型コロナウイルスの新規感染者が減少し、有権者と握手する機会が増えると、手を握ったまま離さない男性がいた。写真撮影と称して肩を組み、体を寄せ付けてくる被害もあった。

これまでも、男女問わず「子どもを産んでないくせに」「スカートをはくな」といった心ない言葉を浴びせられた。政治活動用に公表しているメールアドレスに、交際を申し込む文面が届いた経験もある。
女性は「票をほしい政治家が反論したり、断ったりしないことをわかってやっており、悪質だ。女性議員を増やし、こうした世の中を変えたい」と強調する。
内閣府によると、当選回数の多いベテランらが立場を利用して、若手議員の意に反した言動をすることもハラスメントに当たる。