「ハグさせろよ」いきなり抱きしめられた女性県議…握手で手をなめられても「拒絶できず」

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 参院選に立候補している女性の数は過去最多の181人に上り、全候補者に占める割合が初めて3割を超えた。女性の現職がいない埼玉選挙区(改選定数4)でも4人が出馬している。女性の政治参加に期待の声が上がる一方、課題となるのが、政治を志す人や議員への嫌がらせ「票ハラスメント(票ハラ)」対策だ。埼玉県内でも該当する事例はあり、有権者の側にも意識改革が求められている。(杉木雄斗、金山真梨)

 「国民を代表する国会の(男女)構成のバランスがあまりにも悪い」。女性の候補者を擁立した政党幹部は、公示日の22日に埼玉県内で行った応援演説でそう訴えた。こうした政党や団体は「女性目線」をアピールする一方、票ハラが障害になるという懸念を抱える。

 「ハグさせろよ」。ある女性県議は、年配の男性支援者の事務所をあいさつで訪ねた際、いきなり抱きしめられた。握手で差し出した手を離してもらえず、なめられた経験もあるという。だが、有力支援者は選挙の際の集票の要で、「嫌われることを恐れ、拒絶できなかった」。宴席で男性支援者に体を触られるなどの行為もあるといい、別の女性県議は股間を顔に押し当てられそうになったこともあった。4月の久喜市議選に立候補した女性も、自宅への待ち伏せやつきまといに悩まされたと明かす。

 候補者や選挙を控えた議員は不特定多数に支持を求める立場だ。現役の地方議員の間でも、「気にしていたらやっていられない」などと諦めの声が多い。結局は、「支援者回りや街頭に立つ際は1人にならない」(県議)という程度の防衛策にとどまってしまう。

 妊娠・出産に関する嫌がらせ「マタニティー・ハラスメント」もある。出産や育児で議会を欠席すると伝えた女性議員に対し、同僚議員らが妊娠を批判したり、会議出席の強要をほのめかしたりするケースだ。

 票ハラに遭った経験がある無所属の岡村ゆり子県議(41)は「『政治は男性のもの』という意識は根強い。 毅然きぜん と対応することが必要だと思う」と話す。

  埼玉大の幅崎麻紀子准教授(ジェンダー学)の話 「有権者と、彼らに支援される候補者・議員という立場の違いから、後者の方は強い発言をしにくい。それが票ハラの温床になりやすいが、どんな行為が票ハラなのか、気付かない人も多い。『これはハラスメントだ』ということを広く発信し、有権者が理解を深めることが改革につながる」

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