[参院選2022 ドキュメント]土俵際 社民、必死の訴え
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社民党が土俵際の選挙戦に臨んでいる。55年体制の一翼を担った前身の社会党結党から77年。得票率次第では公職選挙法上の政党要件を失う事態になるためだ。
「頑張りたいんです、頑張りたいんです。市民運動とつながって国会を変えたいと思っている泥臭い政党がなくなったら困るじゃないですか」
福島党首は27日、浜松市のJR浜松駅前でマイクを握ると、約70人の聴衆に必死で訴えた。
公選法上の政党要件を維持するには、〈1〉所属国会議員が5人以上〈2〉直近の衆院選か参院選で有効投票総数の2%以上の得票――のいずれかを満たす必要があるが、ハードルは高い。
社民の国会議員は福島氏を含めて現在2人で、直近3回の参院選では比例選の1議席しか獲得できていない。昨年10月の衆院選では、比例選の得票率が1・77%にとどまった。
こうした状況に、政界を引退して久しい初代社民党首の村山富市・元首相は今月下旬、機関紙にこんな激励文を寄せた。
「社民党は憲法9条を守ってきたし、これからも堅持していかなければならない! 私はこの春、98歳になりましたが、体力の許す限り頑張ります」