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久間防衛相の後任に小池百合子氏

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久間防衛相の後任に決まり、記者の質問に答える小池首相補佐官

 安倍首相は3日、辞表を提出した久間防衛相の後任に、国家安全保障担当の首相補佐官で、小泉前政権で環境相と沖縄相を兼務した小池百合子氏(54)(衆院東京10区、自民党町村派)の起用を決めた。

 皇居での認証式は4日午後に行われる。防衛庁時代を含め、自衛隊の最高指揮監督権を持つ首相に次ぐ防衛トップに女性が就くのは初めてで、政権のイメージ回復を図る狙いがありそうだ。ただ、首相と出身派閥が同じで、首相とも近いとされる小池氏の起用に、自民党内から不満や懸念の声も出ている。首相が久間氏の更迭を否定していたにもかかわらず、辞任に至ったことで、首相の対応の是非も問われそうだ。

 首相は3日夜、久間氏の辞任について、首相官邸で記者団に「辞任するというのは政治家として、閣僚として、大変重い決断だ。その決断を尊重した」と繰り返し述べた。小池氏の起用については「私の内閣でずっと安全保障担当の補佐官を務めてもらった」と語り、安全保障政策に精通していることと、自身に近いことを理由に挙げた。

 久間氏は同日午後、防衛省内で記者会見し、「私の不用意な発言が、全国の被爆者、長崎、広島のいろいろな方々から、原爆被爆を軽んじたととらえられた。その心情を思うと大変申し訳ない。首相が改革を推し進めている時、今度の(参院)選挙で足を引っ張ることがあってはならないという気持ちで身を引く決意をした」と語った。

 一方、小池氏は3日午後、首相官邸で記者団に「女性初の防衛相だが、大向こうに受けようということでなく、着実に国防という重要な国の柱を担っていきたい」と抱負を語った。同日夜には日本テレビの報道番組に出演し、当面の優先課題について、「防衛施設庁を解体して新たな組織として出発することと、情報漏えいなどの不祥事をこれ以上出さず、日米関係の中で防衛省の信頼を確立することだ」と強調した。

 近年、諸外国で女性が国防担当の閣僚に就任した例は、フランス、チリ、ノルウェーなどであった。

 自民党内では当初、久間氏の後任の防衛相について、久間氏と同じ津島派から起用されるとの見方や、「防衛に詳しいベテラン議員」を推す声があった。久間氏の辞任で津島派の閣僚はゼロになる。小池氏の起用は、首相に対する党内の不満を増幅させかねないとの指摘も出ている。

 小池氏の後任の首相補佐官について、塩崎官房長官は3日午後の記者会見で「現時点では置くことは考えていない」と述べた。

2007年7月4日1時57分  読売新聞)
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