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ミサイル警戒、動けぬ首相…予告時間の遊説自粛

 北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイルの発射予告を受け、野田首相(民主党代表)は対応に万全を期すため、北朝鮮が発射期間として予告している10日以降の午前中、衆院選の遊説を自粛する。

 民主党は首相を街頭演説で最大限に活用する選挙戦術を取っているだけに、選挙戦への影響を懸念している。

 首相は5日、危機管理の要として首相官邸を守る藤村官房長官の地元・大阪7区に入り、「他の候補者がマイクを握り、握手をしている中で、応援団の皆さんも寂しい思いをされていると思う。あるじ不在ゆえ、今まで以上のご支援をお願いしたい」と訴えた。「全国100か所以上で街頭に立ち、直接国民に訴えたい」としている首相は、選挙期間中は藤村氏を官邸に残し、全国で遊説する計画だったが、北朝鮮がミサイル発射時間帯としている午前7時から正午までは官邸にとどまる。発射予告期間は22日までと幅があるため、選挙運動最終日の15日まで遊説自粛が続く可能性もある。

 民主党幹部からは「『首相に来てほしい』という候補者が多い中で、遊説自粛は痛い」との声も漏れる。安住淳幹事長代行は5日、記者団に「民主党の代表である以上に、内閣総理大臣だから、しっかりやっていただければと思っている」と語った。北朝鮮による4月のミサイル発射時に、発射の公表が遅れて批判された経緯があるだけに、首相の「不在時」にミサイルが発射され、同様の不手際が起きて政権批判が強まることは避けたいとの思いもあると見られる。自民党は3日に開いた北朝鮮ミサイル問題緊急対策会議で、「首相をはじめ、責任のある者は当然、公務優先だ」(石破幹事長)として、政府・民主党をけん制している。

2012年12月6日08時52分  読売新聞)

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