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    希望・小池氏「自分の言動で不快な思い」と陳謝

    • 厳しい表情で報道陣の質問に答える希望の党の小池代表(22日午後、パリで)=田村充撮影
      厳しい表情で報道陣の質問に答える希望の党の小池代表(22日午後、パリで)=田村充撮影
    • パリに到着した希望の党代表の小池都知事(22日)=田村充撮影
      パリに到着した希望の党代表の小池都知事(22日)=田村充撮影

     希望の党は、衆院定数(465)の過半数の235人の候補を擁立し、政権交代を目指したが、自民党の圧勝を許し、厳しい選挙戦となった。

     小池百合子東京都知事は9月25日、安倍首相の衆院解散表明の機先を制する形で希望の党を結党し、自ら代表に就任した。7月の都議選で「小池旋風」を吹かせ、自民党を惨敗に追い込んだだけに、一時は自民党を脅かす議席を獲得するとの見方も出た。

     しかし、民進党からの合流組に保守的な政策の受け入れを迫り、リベラル系を拒む「排除の論理」が、世論の不興を買った。民進党全員の受け入れは「さらさらない」、理念の異なる人物は「排除する」といった小池氏の強気の発言が反感を増幅させ、追い風は一転して逆風に変わった。

     小池氏は訪問先のパリ市内で22日午後(日本時間22日夜)、記者団に「自分の言動で不快な思いを抱かせたことは申し訳ない」と陳謝した。進退については「責任を持って党の運営を進めたい」と述べ、代表続投の意向を示した。一方、その後の記者会見では「私は都政にまい進する。国政は国会議員を中心に進めていきたい」と語った。

     希望候補の一人は「首相の強権的な政治手法を批判する立場の小池氏が『上から目線』に映り、共感が失われた」と悔やんだ。公然と小池氏批判を口にする希望候補も出て、まとまりを欠いた。小池氏の側近で結党の中心メンバーだった若狭勝氏も落選した。

     「排除の論理」に反発した枝野幸男氏らは立憲民主党を結成し、野党は分裂した。共産党が希望を「自民党の補完勢力」と敵視し、小選挙区に対抗馬を擁立したことも、結果的に自民党を利することになった。

     希望は公約で、消費税率10%への引き上げ「凍結」や2030年までの「原発ゼロ」を掲げ、自民党との対立軸を明確にした。一方で、9条を含めた憲法改正の議論を積極的に進める姿勢を示し、自民党との連携の余地を残したことで、政権批判票が立憲民主に流れる状況を生んだ。

     序盤で苦戦が伝えられると、小池氏は街頭演説で「森友・加計かけ学園」問題を取り上げる比重を増やし、首相批判のトーンを上げた。希望候補には「気持ちが折れては勝ち抜けない」などと連日メールで鼓舞し、街頭に立つ機会を増やすよう努めたが、知事公務との兼ね合いで選挙活動に限界があり、全国的なてこ入れには至らなかった。

     希望は25日に両院議員懇談会を開き、共同代表を含む幹部人事や首相指名選挙の対応について協議する。厳しい選挙結果となったことで小池氏の求心力低下は避けられず、党内で責任論が浮上する可能性もある。

    2017年10月23日 02時14分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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    候補者(50音順)

    党派別立候補者数

        小選
    挙区
    比例 重複 公示前
    勢力
    うち
    女性
    自民 332 25 277 313 258 284
    希望 235 47 198 234 197 57
    公明 53 5 9 44 0 34
    共産 243 58 206 65 28 21
    立憲民 78 19 63 77 62 15
    維新 52 4 47 52 47 14
    社民 21 4 19 21 19 2
    こころ 2 1 0 2 0 0
    諸派 91 31 44 47 0 0
    無所属 73 15 73 - - 45
    合計 1180 209 936 855 611 472

    欠員3

    希望=希望の党、立憲民=立憲民主党、維新=日本維新の会、こころ=日本のこころ