女性候補17・7%、最高でも「男女均等」遠く

     今回の衆院選では、209人の女性が立候補した。

     全候補者に占める割合は17・7%で過去最高となった。だが、各党が衆院選公約に掲げる「男女均等」には、ほど遠い状況だ。

     自民は公約で、「政治分野における男女共同参画推進法案」の早期成立を掲げる。国政選などでの候補者の男女比を「できる限り均等」にする努力義務を政党に課すというものだ。共産なども、国会での「男女同数」などの高い目標を掲げる。しかし、自民の女性候補の割合は8%、共産も24%。足元の衆院選での擁立状況を見る限り、掛け声倒れの感が否めない。

     公示前勢力で、前議員の女性割合は9・1%にとどまる。自民などの既成政党は、男性が大部分を占める前議員が引き続き公認されるケースが多く、「女性が入り込む余地が少ない」(党関係者)。ただ、新人候補44人の中でも、女性は2人だけだ。

     逆に、前議員が少ない新党などは女性候補を積極的に擁立しやすい。立憲民主党の女性候補の割合は24%、希望の党は20%だ。希望では、新人候補124人のうち41人を女性が占める。

     ただ、突然の衆院解散で、女性擁立が思うようにいかなかった面もある。希望の小池代表は12日、相模原市での街頭演説で「本当はもっと(女性候補を)立てたかった。残念ながら、時間がなかった」と述べた。

     女性候補者数が過去最多だったのは、2009年衆院選の229人。54人が当選し、当選者に占める割合も11・3%と過去最高を記録した。当時の民主党が40人を占め、小沢一郎氏(現・自由党共同代表)が選挙指南したことから「小沢ガールズ」と呼ばれた。今回の衆院選では、「54人」「11・3%」の壁を越えられるかが注目される。

     衆院議員の経験を持ち、女性の政治参加に詳しい中林美恵子・早大教授は「女性候補を増やせば、その分、男性の機会を奪う。政党内でどう合意を作るかが課題だ。有権者の中からも『女性の声が政治に反映されていない』と疑問を抱く人がもっと出てくる必要がある」とする。

    2017年10月14日 18時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

    候補者(50音順)

    党派別立候補者数

        小選
    挙区
    比例 重複 公示前
    勢力
    うち
    女性
    自民 332 25 277 313 258 284
    希望 235 47 198 234 197 57
    公明 53 5 9 44 0 34
    共産 243 58 206 65 28 21
    立憲民 78 19 63 77 62 15
    維新 52 4 47 52 47 14
    社民 21 4 19 21 19 2
    こころ 2 1 0 2 0 0
    諸派 91 31 44 47 0 0
    無所属 73 15 73 - - 45
    合計 1180 209 936 855 611 472

    欠員3

    希望=希望の党、立憲民=立憲民主党、維新=日本維新の会、こころ=日本のこころ