与党は成果強調、野党は対立軸訴え…街頭で舌戦

     衆院選の「選挙サンデー」となった15日、各党党首は全国を飛び回り、安倍内閣の経済政策「アベノミクス」の継続や消費増税の是非、外交政策などを巡って舌戦を繰り広げた。

     与党は内閣の成果の説明に重点を置き、連立政権の継続を訴えている。野党各党は、与党と違いの大きい分野の公約を強調し、対立軸を際立たせようと懸命だ。

     「北朝鮮の問題について中国の習近平主席、ロシアのプーチン大統領、ドイツのメルケル首相と話し合った。みんな『分かった。協力するよ』と言ってくれた」

     安倍首相は札幌市内での街頭演説で、首相再登板から5年近くで培った主要国首脳との人脈を生かし、国連安全保障理事会での北朝鮮への制裁決議採択を主導した成果を強調した。アベノミクスによる雇用拡大や、外国人観光客の増加なども説明した。

     公明党の山口代表は神戸市内での演説で、「民主党政権の頃は就職したくても望むところに行けなかった。今は学生の側から選んで行ける」と声を張り上げ、雇用情勢を好転させた成果を誇った。

     首相と山口氏はともに、2019年10月に予定される消費税率10%への引き上げ時に、増収分の使途変更で幼児教育無償化などを実現することも訴えた。

     これに対し、希望の党の小池代表(東京都知事)は東京・浅草での演説で、知事報酬や都議会議員報酬の削減など、都政での実績を強調した。そのうえで、「消費税の増税をいったん立ち止まる。増税をお願いするのに、まず身を切る改革を進めなければならない」と述べ、消費増税を凍結し、国会議員の歳費削減などを実施すべきだと主張した。

     共産党の志位委員長は京都市内での演説で、「(原子力発電所の)再稼働反対はもう国民の合意になっているのではないか。『原発ゼロ』の日本を作り、再生可能エネルギー先進国を作ろう」と呼びかけた。

     立憲民主党の枝野代表は名古屋市内での演説で、「アベノミクス5年で格差が拡大した。経済の活力を取り戻すために格差を是正しよう」としてアベノミクスを批判し、賃金底上げによって消費拡大を図るべきだと訴えた。

     日本維新の会の松井代表(大阪府知事)は大阪府河内長野市内での演説で、「府議会の定数を2割削減し、報酬を3割カットした。消費増税の前に約束がある」と語り、消費増税に先だって国会議員の歳費削減などが必要だと主張した。

    2017年10月15日 23時08分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

    候補者(50音順)

    党派別立候補者数

        小選
    挙区
    比例 重複 公示前
    勢力
    うち
    女性
    自民 332 25 277 313 258 284
    希望 235 47 198 234 197 57
    公明 53 5 9 44 0 34
    共産 243 58 206 65 28 21
    立憲民 78 19 63 77 62 15
    維新 52 4 47 52 47 14
    社民 21 4 19 21 19 2
    こころ 2 1 0 2 0 0
    諸派 91 31 44 47 0 0
    無所属 73 15 73 - - 45
    合計 1180 209 936 855 611 472

    欠員3

    希望=希望の党、立憲民=立憲民主党、維新=日本維新の会、こころ=日本のこころ